体育館やプレハブの“野戦病院”都道府県に整備要請へ 医療崩壊で厚労相
コメント
選択しているユーザー
これはいわゆる酸素ステーションということですよね。わざわざ野戦病院という表現を使うのは、症状悪化や死者が出ることを想定しての言い方に聞こえますが、穿った見方でしょうか。
そもそもこれが必要なのは「とりあえず東京」のはずなので、地方は置いておいて東京での実現に注力すべきと思います。
注目のコメント
在宅で酸素吸入をするための酸素濃縮器が不足している中、こういった施設で酸素投与を受けられようにすることは効率的、かつ、隔離という意味でも家庭内感染を防ぐ効果も期待できます。(とはいえ、酸素ガスの不足も生じることはありえますが)
また、自宅でできることとしてステロイド内服を処方するといったことが行われていますが、これは使用するタイミングによってはむしろ病状を悪化させてしまう可能性もあり(適切なタイミングで使用すれば病状を改善させるエビデンスあり)、せめて抗ウイルス薬との併用をという見方もありましたから、こういった施設で点滴の抗ウイルス薬が使用できる方が中等症への適切な医療介入はしやすいかと思います。
できればCTは見たい、とか言い出せばキリはないでしょうけれど。
ただ現在の東京では都基準の重症患者が不自然に頭打ちしているという指摘があり、呼吸器管理の限界にきているのかもしれません。
自宅療養の軽症〜中等症の受け皿は増えても、重症になった場合はどうしようもないということになります。簡単には増やせないのも事実です。
また、受け入れ先がない状態で転院させる義務の責任は問われないと考えられますが、その辺りのオペレーションは現場にあまり負担のかからない形を作ってほしいと思います。コロナ以外の病気の方への医療提供の機能を維持しながら、増え続けるコロナ患者への対応をするための苦肉の策ということになります。
搬送先が決まらない中等症の患者が主な対象となると思いますが、その方たちが重症化し人工呼吸器を要するようになった場合には、こういった場所でそれらの管理を行うことは実質的に不可能で、結局のところ医療機関への搬送が必要になります。
また、実際のコロナ診療では採血やCT検査の結果を踏まえて治療内容を判断しますが、こういった施設ではそれらの機能はないため現場で働く医師としては少ない情報の中から判断を行う必要があり、病院での治療よりも難しくなると思います。僕のクリニックでコロナ陽性となった患者さんは、ご高齢のお母様との二人暮らし。お母様は濃厚接触者と認定されず、その患者さんはガレージで車の中で生活されているそうです。お風呂ももちろん入れない。
そのような劣悪な環境において、軽症がそれ以上に悪化する事態は容易に想像できます。
きちんと隔離できる環境が整うだけでも助かります。