茂木外相がイラク訪問 327億円借款供与
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国民の気持ちからすると、このニュースだけが突如でてくるのは違和感があるだろう。「イラクの製油所改良計画に327億円の円借款をしているときだろうか」と思う人が多数だろう。日本の中東政策を俯瞰して、そのなかの一コマがこの借款事業であるという説明は政権幹部がする必要があると思う。
ただし、予算執行については、それぞれの予算の使途は決まっているし、使途の制約を無視して予算を執行するわけにはいかない。
それと、日本が直面している最大の懸案は新型コロナウイルス対策であり、感染対策として日本国内の各地に「野戦病院」を設置したり、酸素供給体制を整備したり、ワクチンの追加購入したりすることを検討していることについて、新型コロナウイルス対策の基本方針、保健医療と経済のバランスについてのコンセプト、当面の対策に込めた政権の心構えについてトータルな観点から鮮明かつ簡潔な説明を聞きたいと思う。イラクのこれからの問題は米軍のアフガン撤退に続き、イラク撤退ということになった場合の治安・安全保障問題。日本が直接貢献できることは少ないだろうが、これから動き出す中東秩序にどうかかわっていくかは重要な問題。
外遊出発直前の外務省発表には訪問先としてイラクの名前がありませんでした。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/release/press3_000550.html
イラクへの訪問は急遽決まったのでしょうか?
それからイラクの次はイラン、そしてカタールと回っていきます。
Zoom(オンライン)でもできるのでは?というご意見もあるようですが、アラブに暮らしたことがある人ならなんとなく分かるはず。直接顔と顔を付き合わせることが関係構築と維持に最も大切で効果的、というのがアラブ諸国との付き合い方です。そういう意味では外相が自ら乗り出すのは悪いこととは思いません。
ただ、今回の日程を見ているとやや詰め込みすぎでは?という感想を持ちます。
公式の場(表敬訪問や会談など)だけでは不十分。難しいことではありますが、個人的な関係を築くことも考慮して欲しいところですし、そのためにはもっと余裕のある接し方が必要です。