「フジロック」で記者は見た 東京ナンバーの車が大挙、“酒ナシ”でも“密”に踊る若者たち
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ミュージシャンとフジロックは、音楽と音楽を愛する人(好きな人、それでご飯を食べている人)を守っている。切り取りでは分からないさまざまな人生の文脈が交錯してここに立っている。
医者が患者を守るように、教師が子どもを守るように、親が子を守るように。
私も最初はもやもやした気持ちで観ていましたが、アーティストの悲痛な演奏やMCでの苦しみを見ているうちに考えが変わりました。彼らは今のこの世界の矛盾と苦しさの中でステージに立っています。
分断ではなく思いやりと助け合いが必要です。こんなスポーツ新聞の愛のない記事でその世界をわかった気になることなく、それぞれの人が守っているものを尊重しながら、それ以外の人を傷つけないでいく道をみんなで探る先にしかこの今に出口はありません。今オペラの稽古をしているが、合唱団と一緒のお稽古はいくらマスクとフェイスガードしていても正直言って怖い。コンサートも聞きに行くけれど、座席にじっと座って前を向いているだけだから良いのであって…座席がなく、じっと座ってもいないのは怖い。
ちなみに私がプロデュースしているコンサートやオペラは、12月まで全て座席は半分以下しか売らないことにしている。フィフティ、フィフティかなと思います。
開催に踏み切った一歩はとても意義がありますし、Liveにいく方にしか得られない時と雰囲気と空気感があり、ミュージシャンの方々も、フジロックのレッドマーキーのステージに立つ事がひとつの目標でもあるのと、今後の創作活動にも幅や世界観が出来るので、そんな様々な思いが今ひとつになっていると思います。
個人的にはYouTubeで連日、楽しんで鑑賞していますし、LIVEの合間、合間に放映されている参加ミュージシャンの方々のインタビューから垣間見える、それぞれの想いや、感想が、なんか作家さん並み、いや、それ以上にいい言葉を選んでて、またいつか奥行きのある空間で、音楽を愉しみたくなります。
本日もYouTubeで放映されていますので、ビールやワイン片手にお時間許す方は是非ご覧になられてはいかがでしょうか。