GMがシボレー・ボルトEVに3度目のリコール、欠陥バッテリーから火災のおそれ
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注目のコメント
元々GMはバッテリーベンチャーのEnvia Systemsと次世代バッテリーを初代ボルトに搭載する予定だったんですが、当初の機能を満たせなかったのでLGに切り替えたという経緯が有ります。
GM社が高容量Liイオン2次電池を開発するEnvia Systems社に投資,旭化成と旭硝子も出資
https://xtech.nikkei.com/dm/article/NEWS/20110128/189158/
その後LGはダンピングを仕掛けてパナソニックからシェアを奪って来ましたが、CATLの台頭によって赤字案件を他で吸収するビジネスモデルが通用しなくなりました。
今まではバッテリーコストがEVにとってのボトルネックだったことも有り、コモディティとなった三元系NMCをコバルトレスにすることによって旧LG化学はコストダウンを図って来ましたが、コバルトを減らすことは相対的にニッケルを増やすことにもなり、安全性を犠牲にしてコストダウンをしていました。
結局期待されていたNMC811は安全性の問題から採用されることは無く、パナソニックがテスラの要望を受けて渋々リリースしたアルミを含有したNCAと同じアプローチのNCMAを、GMとの合弁会社のUltiumCellsで量産することを発表しました。
これをきっかけにして米国自動車メーカーは北米でのセル生産を韓国バッテリーメーカーに頼ることになり、GMはLGと、FordはSKとSamsungはRivianと提携することになりました。しかしあくまでバッテリーセルの安定調達のための北米生産パートナーでしかなく、次世代電池は他のバッテリーベンチャーへ出資したり、中CATLからの調達も手を打ってます。
なぜ日系メーカーの名前が上がらないかは、コストがモノを作って納入するには不可能な条件を提示されているはずだから。テスラの初代ギガファクトリーを担っていたパナソニックが2021年にやっと黒字化したのは、設備投資の償却額の大きさだけが原因では無いでしょう。
誤解を恐れずに言ってしまえば、ばか正直に品質の高いバッテリーを量産してEVメーカーの要求するコストを達成するのは不可能です。それを中韓メーカーが嬉々としてシェア争いをしてきたのが今までの状況です。
今後自動車メーカーがリスクを取ってEVを量産していく時にどうなるか。アメリカならさらに損害賠償の訴訟も起こりそうですね
ただえさえ低いBEVの利益率が圧迫され、バッテリーメーカーの利益も吹き飛びそうですね
>新たに2019年型のBolt EVが9335台と、2020~2022年型のBolt EVおよびBolt EUVが6万3683台、対象に含まれた
>これまでのリコール対策費用としてすでに見積もられている8億ドル(約878億円)に加え、今回のリコールによりさらに10億ドル(1098億円)の費用がかかると見込んでいる
Matsunagaさんの話を参考にすれば、中韓バッテリーを積んだEVの普及と共にEV火災が多発しそうですね
時を待たずに予想通りの展開???
>VW電気自動車ID.3が火災で全焼…LGがバッテリー供給
https://newspicks.com/news/6123897Matsunaga Takashiさんのコメントが非常にわかりやすい。
単に製造上の品質問題と言うだけでなく、
低コスト化のためにリスクの高い正極材(低コバルト化)の使用もあるんですね。
ありがとうございます。