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「幸せな低酸素症」に注意 自宅療養者 息苦しさ感じず重症化も

NHKニュース
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  • 順天堂大学 デジタルヘルス遠隔医療研究開発講座 准教授

    Happy hypoxia を 幸せな低酸素血症と訳すのはかなり違和感がありますが、たしかにコロナの患者さんは普通の肺炎なら苦しくて悶絶するであろうような酸素の値 (SpO2 が90を切るような状態) でも割と平気そうな顔をしていることがあります。

    しかし実際には、体の中は全く幸せではなく、いたるところで低酸素の影響で臓器にダメージが出て、放置すると重篤な結果になり得ます。
    新型コロナ肺炎に罹ったら、自覚症状だけではなくきちんと熱と酸素飽和度でしっかり体調をモニタリングが必要です。

    酸素飽和度を測るパルスオキシメーターは、本来、家庭用血圧計などと異なり、医家向け医療機器で誰でも販売できるものではなく、またその値の解釈も医療専門家が行う必要があります。実際に機器の正確性、酸素解離曲線を念頭に置いた数値の解釈など、専門的な判断となります。自己測定に頼らず、医療従事者に相談してください。


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    マウントサイナイ大学 アシスタントプロフェッサー

    幸せな低酸素血症と書かれていますが、真実は全く逆で、身体は全く幸せではありません。

    新型コロナウイルス感染症では、約3割までの人で、肺炎が広がって体内の酸素濃度が下がっても、それに応じた呼吸困難を感じないという状況が生じえます。

    本来なら、からだの酸素が足りなくなれば苦しくなったり、傷がでたら痛みを感じたりと、からだに危機が迫った時に警告を示す症状が出るのが一般的です。その警告により異常を修復するための行動に出ることができるのです。

    しかし、コロナではそういった症状が出ないことがあり、特に若い人で多く見られることが報告されています。警告が出ないので、酸素の値が下がった状態で、そのままにしてしまうことになります。酸素が不足した状態が続くと、たちまちからだのざまざまな臓器に障害が起こり、そのままの状態が続けば命に関わることになります。

    すると、手遅れな状態で発見されるということが起こりえますので、現実としてはとても不幸な低酸素血症です。

    平時には息苦しさを感じにくいものの、唇や手足が青ざめる、呼吸の回数が増える、暑くないのに汗ばむ、自宅の中を歩くだけで普段とは違った息切れを感じるなどの兆候が見られていることも多く、コロナが陽性の間はそういった症状を慎重に観察する必要があります。

    療養施設などでは酸素濃度を測定する機器が用いられていると思いますが、安静時の酸素濃度はもちろんのこと、歩いている時にどの程度の値かも組み合わせることで比較的早期に異常を検出できることもあります。

    特に検査陽性で自宅療養している間は、1日何回か時間を決めて、自分の各症状の変化を比較してみる時間を持つことが重要です。


  • 総合内科専門医・循環器専門医 医長

    そもそも低酸素は呼吸困難にあまり繋がらないというのが医療界の常識です。

    低酸素をきたす通常の肺炎や心不全は、肺にある呼吸困難に繋がる機械受容器を低酸素以外の経緯で刺激することが呼吸困難をきたす理由であり、だから一般的に肺炎は呼吸困難をきたすのです。
    ウイルス性肺炎は、特に新型コロナウイルスによる肺炎は酸素の値の割に強い呼吸困難をきたさないことが多いようです。

    他には気管支喘息などもそうで、ヒューヒューいって苦しそうな割に、「慣れっこ」みたいに見える人がいるのはそのせいです。

    では全くの無症状で重症化するかというとそうではなくて、倦怠感や疲労感もありますし、酸素の割には軽いだけで呼吸苦もあります。本人の訴えの割に重症な可能性がありえるので、酸素飽和度や呼吸数、チアノーゼの状況などで確認するわけです。
    決して体内の状況はhappyではありませんし、自覚症状的にも当然happyではありません...

    (他には低酸素で注意力低下といった影響が、症状の訴えを鈍らせるというのはあります)


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