次世代自動車のカギ握る電池、調達・開発の合従連衡を読み解く
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既に古くなってますね、取引・提携関係の図は。。記事では触れてますが、韓SK Innovationと米FordはBlueOvalSKという合弁会社を設立しております。
昔から自動車メーカーとバッテリーメーカーの取引・提携関係は、整理のために書かれて来ましたが、2者以外の様々な要素がこぼれ落ちてしまいます。今回の場合、プレーヤーとしては以下が載っておりません。
プレーヤー 情報
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①素材メーカー: 資源価格動向や調達先
②R&Dベンチャー: 最新技術や動向
③OEM/ODM: LCA(立地)やサプライチェーン
④Tier1メーカー: システム・モジュール構想
⑤サービス提供者: Taxi/Busや他のフリート、シェアリング
またCATLの成功を模倣した形で、国家資本主義的な取り組みが韓国のみならず、欧州の特に西欧各国で国家プロジェクトが進められていますが、こうした情報も図に表しにくいです。
過去を振り返ってみても、Boschと三菱商事&GSユアサや、日産とNEC&トーキンの提携など面白い座組みも有りましたが、どれも頓挫した形になりました。Boschは欧州では一番良くバッテリーについて理解していると思います。
更にLTO負極の東芝なんかもこうした図からは必ず抜け漏れます。表向き車載向けをやっていないことになっているからでしょうか。
今の状況を端的に表せば、政治的なことを抜きにして、テスラ&CATLのタッグが出来つつ有ります。
いつか見たApple&TSMCの構図になぞらえる記事が出て来そうですが、役割分担は異なります。更に量産技術が固まっていないことがゲームチェンジを起こす可能性が有り、VWのQuantumscapeへの過大な出資やEUのNorthvoltに対する全面的な支援がされ続けています。
取引や提携・出資関係だけで企業間の整理をしても、見えないものが多くなったというのがこの10年の業界の変化と言えますね。その間どれだけのバッテリーメーカーが中国に生まれてなくなったかは半ば闇に葬られました。まぁ複雑な状況。これ以外にも、大手ではTeslaはLGからも調達しているはず。
またスタートアップ系ではNorthvoltとVerkor(初めて聞いた)が出ている。また、全固体狙いでQuantumscape(VW)、SolidEnergy(GM)、SolidPower(BMW・Ford)などもある。