タリバン 統治反対の市民デモに外出禁止令や発砲で統制強める
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ターリバーンはあまりにも早く首都を制圧しましたが、それだけに、全土を隅々まで統治できてもいません。
今のところ、ターリバーンに抵抗する最大の勢力は、首都カブールから北東に100kmにあるパンジシール渓谷に集結しています。前政権の第1副大統領であったアマルッラー・サーリヒ氏が大統領代行として、正統な政府を名乗っています。他に前政権の国防相なども集まっていて、これらは故マスード元国防相派の人々で、パンジシール渓谷は、マスード元国防相の根拠地です。マスード元国防相の息子も、この一派の中心にいます。
パンジシール渓谷の勢力は、ターリバーンに通して、従来の国旗、従来の憲法をそのまま用いるように要求していて、その条件が受け入れられなければ、武力での抵抗を続けると主張しています。
カブールを含め、各地で従来からの国旗を掲げているデモは、このパンジシール渓谷の勢力に呼応しようとしているといっていいでしょう。
ターリバーン側は、デモは許容しませんが、今のところ、無差別に銃撃するといったことはカブールなどでは抑えられています。デモが起きているのは、カブールを含め、アフガニスタンの北東部です。ターリバーンが元々強い南部では見られません。
以下は、カブールでのデモの様子です。
https://twitter.com/mebtikar/status/1428289067297304581
https://twitter.com/ragipsoylu/status/1428331541592170498結局は、武力で制圧しようとしていますよね。
武器をもって、一方的に人の命を奪える状況で、実際に三人殺しているわけです。
女性の権利もイスラム法の元で、と頑ななわけですから、今まで通り女性の権利が守られるとは到底思えません。
国民に指示されているとは思えないのですが。
あれだけ空港や国境を越えようと多数の人が逃げ惑うのは、過去と何も変わっていないと感じたからではないでしょうか。
詳しくはないので間違ってるのかもしれないですが、そのように感じました。一気に北部まで抑えたタリバンなので、北部勢力とは話ができているのかと思ったら、そんなことはなかったんですね。これはタリバン以外の勢力との小競り合いがまだ続くかも知れないですね。
アフガニスタンを統一すること自体、やはり難しいってことですね。