アマゾンが大型実店舗を計画と報道、ターゲットなど小売株は一時下落
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ここブラジルの小売業界でもこのニュースは大きな衝撃を与えています。アマゾンはブラジルには2012年に進出していますが、一筋縄にはいかないブラジルのマーケットに苦戦しているものの、少しずつ着々とマーケットシェアを伸ばしてきています（現状で6％程度）。
現状、既存大手E-CommerceのMercado LivreやAmericanasなどが依然として大きなシェアを握っていますが、アマゾンはマーケット規模を見込んでここ最近国内にも4つの巨大な物流センターを建設させ、つい最近ではR$12,90（約260円）以上購入したPrime会員には翌日無料配送のサービスを提供し始めています。ブラジル国内のロジはその国土の広さとインフラの脆弱さから今まで相当な時間がかかっていましたが、アマゾンが参入してきたことで、ここ数年で業界全体の配送スピードが飛躍的に上がりました。
個人的には3年前にNYに出張した際、AppleやNike House of Innovationなどでは店舗デザインは面白いものの何も購買意欲がそそられませんでしたが、最後に視察したAmazon 4-starではデザインは至って普通の店舗でしたが、計算され尽くされたワクワクするVMDにまんまとハマり、気付いたらたくさん購入してしまったという思い出があります。
世界の小売業界の傾向と同様にブラジルでも実店舗はよりショールーム型や体験型、ラボ型、かつ物流ミニセンターとして変化してきていますが、アマゾンが次にどのような店舗を出してくるか注視していきたいところです。
注目のコメント
Amazon Goでは無人店舗を作ったんではなく新たな「顧客体験」を作るという思想を強く感じました。Whole foodsでは徹底的なリアルからのprimeへの導線で新たな顧客を作るという意思を感じました。
次のリアル店舗ではその両方の目的を目指していくのかもしれません。アマゾンが今度は百貨店立地で大型リアル店をオープンする。書店、スーパー、コンビニ分野に続き新たな業態への挑戦だ。すでにウォールマートを抜き世界一の小売業となっているわけだが、このニュースは既存小売業に大きな影響を与えている。もはやリアルが良いか、ネットが良いかの議論ではなく、リアルとネットが融合した姿が正しいことをアマゾンが証明しつつある。また同時に業態の壁もデジタルによりなくなりつつある。米国ではウォールマートやターゲットなど、これらの変化を真摯に捉えDXを加速させている。その取り組みは企業風土の刷新、人材の入れ替え聖域なき変革に取り組み始めている。日本の小売業もDXに取り組み始めたと言っているが、残念ながら現段階では、小手先の取り組みしかできていない企業がほとんどだ。今までの傾向を考えれば、5年後には米国と同じ状況が一気に訪れるだろう。そのときに手遅れにならないように、今から手を打つ企業が増えて欲しい。微力ながら私も働きかけていきたいと思っています。
なるほど。ガチでアパレルとかやるのですね。カリフォルニアも予定されているようなので、今から楽しみ。
「Some of the first Amazon department stores are expected to be located in Ohio and California, the people said. The new retail spaces will be around 30,000 square feet, smaller than most department stores, which typically occupy about 100,000 square feet, and will offer items from top consumer brands. The Amazon stores will dwarf many of the company’s other physical retail spaces and will have a footprint similar to scaled-down formats that Bloomingdale’s Inc., Nordstrom Inc. and other department-store chains have begun opening, the people said.」
