「権威主義の優位」、前提疑え 民主主義の未来
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非常に冷静かつ的確な論説だと思います。
独裁国家が民主主義国家と比べてコロナ死亡者が少ないからどうのこうのと中学生みたいなことをいうどこぞの准教授より圧倒的に納得性が高い。
ちなみに、独裁国家とは超ポピュリズム民主主義のなれの果てであり、両者は常にシームレスにつながっていると認識した方がいい。ことの本質は、民主主義の皮を被りながら、本質的な政権交代ができない政治体制のもとで、一定の利益団体を権威主義的に庇護するシステムが機能不全に陥っているものの、自浄できないことではないかな。
権威主義体制を維持するコストは、無関心層が肥大化するほど安くつき、人々を抑圧するコストが低減されます。
民主主義は多様な人々に最善の利益をもたらすことによって健全さが担保されますが、その調整コストは安くはありません。
しかし、権威主義が結局は身内が優先され、利益はごく一部によって独占されます。
小選挙区制で低い投票率で繰り返し当選する政治家にとって、無関心で投票日には自宅で眠るか遊ぶ人々が多ければ多いほど有利です。その見返りとして、選挙区に不釣り合いなほどの公共投資を持ってくることで、他のより危険な地域のインフラは無視されることになります。有力な政治家の選挙区民は、他の危険な地域の投資を不公平に奪っているという自覚を持つことは、まずありません。
独裁政治がコロナ対策に有効だという言説は、人々が言うことを聞かないからだと結びつけて、憲法を改正しtて、私権の制限をすることにつなげたいだけに過ぎません。
市民が無関心だから、何でもできるというような政治の乱暴なありようは、結局何ら有効な対策を取らず、お願いしているだけで、国民への真摯な呼びかけもなければ、国民の声も聞いていません。
身内政治の蔓延りを許している私たち自身の問題が問われているのだと思います。