スタバ、フードロス削減のためドーナツなどを閉店前に20%オフで販売へ
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食品ロスは気候変動にも結びつく大きな社会課題であり、スターバックス全体で掲げられていた「温室効果ガス、水使用量、廃棄物の排出量を、2030年までに50%削減」という目標を実現するにあたって、無視できないものでもあります。
米スタバや加(カナダ)スタバではフードシェアが進んでおり、調理済み売れ残り商品の寄付による100%寄付が目指されています。
需要や消費期限の残り具合などに応じて販売価格を変動させるダイナミックプライシングは、日本の大手コーヒー・喫茶チェーンではそれほど普及していないため(よく見るのはベーカリーカフェの割引くらいでしょうか)、スターバックスの事例をきっかけにして業界で同様な取り組みの検討が進むとよいと思います。これまで一切の値引き販売等を行っていなかったスタバが、ついに全国的に店頭値下げによる食品ロス削減の取り組みを実施。
埼玉や東京など90店舗で試験的に実施し、全国展開へと踏み切ったとのこと。
>東京都と埼玉県の約90店舗で1カ月間のトライアルを実施。利用者からは 「少しでも廃棄を減らすことができるなら」など賛同の声があがったという。
海外のスタバでは「Too Good To Go」などのフードシェリングサービスを活用していたり、フードドライブ等への寄付を実施しているようですが、日本法人ではまず店頭値下げから取り組んでいくようです。
業界の中でも環境配慮に対して敏感な先駆者的ブランドとして、今回のプロジェクト実施効果や、今後の追加取り組みに関して期待・注目していきたいです。しばらく実証実験されてたと思いますが、全国展開されることになったんですね。
こういう価格変動の手法をダイナミックプライシングといいます。夕方からのスーパーの値引きが身近な例です。
少なくとも理屈上は、需要と供給に合わせて利益を最大化する作業ですから、やるかやらないかではやった方が儲かることになります。
過剰なダイナミックプライシングは顧客の不公平感を誘発するとも言われてきましたが、フードロス削減を理由に立てれば消費者からの文句も出にくいでしょう(もちろんフードロス削減にもなる)。
個人的には、使い捨てカップ削減の取組にももっと注力されるのを期待してます。