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「20年間で、米軍を撤退させる好機などないということは身をもって学んだ」というのは、米軍が撤退すれば米国がつくった政権が倒れるのは必然である、ということです。米国がどうテコ入れしようがそれは変わらないので、先延ばししてもベターな撤退時期など来ない、ということです。
 バイデン氏は、民主党の中では外交に関与してきた方で、途上国にも足を運んできました。その中でもアフガニスタンは際立ってひどい、ということで、バイデン氏はアフガニスタンにほとんど嫌悪感を持っていました。

焦点:アフガン撤退決断したバイデン米大統領、不信感が背景
https://jp.reuters.com/article/afghanistan-conflict-biden-idJPKBN2EI0F5

米国の政治家が途上国に行けば、ねだられたりタカられたりするのは普通のことですが、アフガニスタンについては、どうしようもなくひどい、という理解をバイデン氏は持っていました。米国人は、自立心のある人間を好みます。
 バイデン氏の理解では、アフガニスタンを米国好みの近代国家にすることなど無理で、できるだけ早く手を引くべき、という主張でした。しかし、この主張はオバマ大統領には容れられませんでした。オバマ氏は、途上国の実状などには関心が無い人です。
 バイデン大統領としては、これまでのどの大統領よりもアフガニスタンを見捨てることに積極的で、米国を攻撃したりさえしなければどうなってもいい、というのが本音でしょう。「私たちはアフガニスタンに、自らの未来を定めるためのあらゆる機会を与えた。その未来のために戦う意思を与えることはできなかった」という言葉に表されている通りです。
バイデン大統領の演説はとても印象的だった。そして、日本にとっての多くの教訓が詰まった演説だった。具体的には
(1)バイデン大統領にとってアフガン政府軍の崩壊は早すぎたと認めている。先月になってもバイデン大統領はタリバンがアフガン全土を完全に掌握することはないと見ていた。しかし、中国政府のタリバンとの接触、アフガン政府軍の士気の急低下を見ていれば、急速な事態の急展開は明らか。米国の情報収集能力、分析力に疑問符がつく。
(2)バイデン大統領の言葉は筋が通っている。自分の国家を自分で守るという気概がないところでどうして米軍が命をかけて任務にあたらなければならないのかと訴えている。米国民の圧倒的支持を得ることだろう。国務長官が昨日述べたが、インドシナのドミノ現象を阻止するためにベトナム戦争の泥沼にはまってしまったベトナム戦争と、米国に対するテロを阻止するためにアフガンに介入したのとは違うので、サイゴン陥落と一緒にしないでほしいという論点も正論だ。米国のアフガニスタンでの関心は常に、同国から米国本土へのテロ攻撃を阻止することにあったのである。
(3)しかし、バイデン大統領がアフガンでの米国のいままでの努力を放棄したのではない。「私たちはアフガン国民、そして女性や少女の基本的権利について声を上げ続ける」という言葉にあるように、人権重視の民主党政権らしく、今後も再建にためには「外部から」声を上げつづけることを宣言している。バイデン政権の政策の一貫性が見える。

いまのタイミングで屈辱的ではあるが米軍撤退を急ぐほか選択肢はなかったことは明白だ。日本人はいつまでも「米国が守ってくれるから安心」とか「いざとなったらいままで守ってきたという意地があるから米国はこれからも身体を張って守ってくれるにちがいない」とか、「米国は核大国であり世界の指導者であり、世界の警察官であった。中国、ロシアの勝手気ままは許さないという意思は堅固だから米国がついていれば安心」などといっていると間違うことになる。それは日本が第二のアフガンになるという意味ではなくて、世界の不安定地域の将来見積もりをするときの教訓としての話。
平和構築でよそ者ができることは限られている。バイデンはその正論を率直に語った。米国の誤算は2つ。一つ目はアフガン軍自体が統制が取れず士気が低く寄せ集めの軍隊であったこと。いかに良い装備があっても山の中で無線を取り合いゲリラ線を戦ってきたタリバンには勝てなかった。軍閥が弱体化していたことも痛い。1996年のような首都攻防戦もなく、すんなりカブールが陥落した。二つ目は、米軍やNATOの撤退をタリバンが妨害しなかったこと。DCのシンクタンクで練られていた最悪シナリオでは、米軍はタリバンの攻勢に遭い撤退できず戦闘が続くと見られていた。だからこそ静かに迅速に撤退したのだろう。
彼の決断が正しいものだったかどうか、僕にはなんともわかりません。

ただ、今日彼の演説を一市民として聞いて、この部分が強く印象に残りました。

I know my decision on Afghanistan will be criticized. But I would rather take all that criticism than pass this responsibility on to yet another president.

(訳)私のアフガニスタンについての決断は批判されるだろう。でも、この責任を次の政権に先送りにするよりも、私は全ての批判を自分で受ける方を選ぶ。

正直で素直な言葉だと思いました。
断固擁護するのは当然だろう。そうしなければ即座に蜂の巣になる。ただ、批判されているのはアフガン撤退の決断ではなく、そのやり方と見通しの甘さ。アフガンの人たちを見捨てる形にせずに撤退する他の方法がなかったとは言わなかった。
バイデン演説を聴きました。 アフガンは「安定化や国家建設ではなく、テロ対策に集中すべき」という長年の自説を強調。

「私が責任を取る(the buck stops with me)」という言葉は力強いのですが、アフガン内の人権不安は大きいまま。

また、「撤退賛成、今回の撤退の仕方は反対」の米国世論は今後どう変わるか。
歴代の駐アフガニスタン米国大使は「アフガニスタン人が中心になった国づくりを進めるべきだ」と繰り返し働きかけてきたが、カルザイ大統領もガニ大統領も言葉では賛同しつつ行動で示すことはなかった…カブール駐在経験がある外交当局者がそう証言しています。
振り返れば、「アフガン軍は30万人もいて、装備も十分。対してタリバーンは7万人だ」と語っていたバイデン大統領の言葉は、タリバーン政権の復活を「ない」と言い切った点では明らかに見通しの誤りと言えますが、「タリバーンが復活するかしないかはあなたたち次第。装備も与えて訓練もしたのだから、あとは意志があるかどうか」というアフガニスタンへの通告だったようにも思えます。
会見を見たが膨大な資金も兵も武器も何もかも与えたのにアフガン政府が自らの未来の為に戦う意思だけは与えられなかった、と言った際のノンバーバルに、彼の地を永年見てきた政治家ならではのもはや嫌悪にも近いものが込められていたのが印象的だった。
各国の反応

中国、タリバンと「友好関係」発展の用意あると表明
https://www.afpbb.com/articles/-/3361912

メルケル独首相、アフガン情勢「見誤った」
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR16CAX0W1A810C2000000/

仏マクロン氏「安保理が一致して対応を」 アフガン問題
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR16CD90W1A810C2000000/

伊ドラギ首相、「女性の人権守る」 アフガン問題
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR16BS20W1A810C2000000/

英国防相、米軍のアフガン撤収を批判 テロの脅威を懸念
https://www.asahi.com/articles/ASP8J5G11P8JUHBI02J.html

「暴力の即時停止を」 安保理、アフガン情勢で報道声明
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN16B870W1A810C2000000/

サウジ、タリバンに人命保護要請 「イスラム教の原則」順守を
https://jp.reuters.com/article/afghanistan-conflict-qatar-idJPKBN2FH20T

ドイツ、アフガンから最大1万人退避させる必要=メルケル首相
https://jp.reuters.com/article/afghanistan-conflict-germany-merkel-idJPKBN2FH1M3

アフガン情勢を議論 英、G7オンライン首脳会議検討
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGR16C9Q0W1A810C2000000/

米長官、中ロ外相とアフガン情勢協議
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN16CIW0W1A810C2000000/
アフガニスタンの人々は民主主義を望んでいたのでしょうか?
庇護と支援を貰い続けることが民主主義ではないですから。

GHQに支配されて民主化に成功した日本は、ある意味ミラクルですが、民主主義の基盤はあったということなのだと思います。