生分解性プラで覆った紙コップを堆肥化。実証実験がスタート
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紙コップの内側は、通常、生分解性でないプラスチックでコーティングされているため、紙としての再生が困難で、結局は焼却やサーマルリカバリーとならざるを得ない状況でしたが、本事例のようにコーティングに生分解性プラスチックを使用することで、堆肥化が可能となります。
生分解性プラコーティング紙コップを、もし一般家庭で使用して廃棄する場合には、通常の紙コップとの分別が必要で、もし分別ができたとしても数を集まらないと効率が悪く、さらには数少ないコンポスト設備へのルートを構築するという困難があります。また、一般家庭からのごみは、どのような異物が付着しているか明らかではないため、たい肥化後に農業等に使いにくくまってしまうという課題もあります。
一方でイベントで使用した生分解性プラコーティング紙コップを集める場合、大量の紙コップの分別回収が可能となりますので、コンポスト設備での処分も現実味を帯びてきます。
今後さらに取り組みを発展させる場合、工業団地や大規模オフィスビル内で飲料容器の規格を統一化したうえで、コンポストルートに載せることは可能かもしれません。また、コンポスト設備にて、食品が付着したままの生分解性プラスチックコーティング皿等の処分へ、展開することも見込めるのではないでしょうか。
一方で、イベント会場で、そもそも使い捨て容器を採用せず、全て回収してリユースするという事例も目にするようになってきましたので、将来的には「脱使い捨て」の視点も必要となってくるように感じます。生分解性プラの利用回収の最適なモデルケースですね。
定められたエリアで利用した後に堆肥原料として回収。
この方法なら燃えるゴミに混ざったりしないので、
生分解性プラであるメリットがでます。
広く流通させてしまうと、
・生分解性であろうが可燃ゴミとして処理されてしまう
・埋める場所がない
今後の生分解性プラ利用が上手くいく事に期待です。