• 特集
  • 番組
  • トピックス
  • 学び
プレミアムを無料で体験

「いまさらやめられない」が生んだ350万人の悲劇

東洋経済オンライン
756
Picks
このまま本文を読む
本文を読む

コメント


のアイコン

注目のコメント

  • badge
    毎日新聞 客員編集委員

    まさにおっしゃる通りです。経営者にして外交官を務め、博覧強記の読書家である丹羽さんならではのわかりすく、そして深い指摘です。私は、私たち誰もがもっている「小役人根性」が集積した時、国家も社会も道を見失うと思います。自分の出世しか考えない小役人の軍人たちが張り合った結果が、あの戦争だったと思います。陸軍と海軍が張り合い、対米戦争と南方進軍を同時に行うという愚かな二正面作戦を始め、その後も我が身かわいさで戦況を偽造ねつ造して報告し、八方塞がりになると仲間の軍人に手柄を取らせたいと必敗必至の無謀なインパール作戦を強行、多くの兵士を死なせました。リーダーまでが小役人の発想をしたことが、日本の不幸だったと思います。

    ノモンハン事件で、日本を撃退したソ連軍団長のジューコフは、スターリンから日本軍の評価をただされて、次のように答えたといいます。
     「日本軍の下士官兵は頑強で勇敢であり、青年将校は狂信的な頑強さで戦うが、高級将校は無能である」。半藤一利著「ノモンハンの夏」(文春文庫)より。

    コロナ禍の今の日本と重なって見えます。残念ですが。


  • badge
    拓殖大学大学院 客員教授

    「いまさらやめられない」との思いで突っ走った指導者、高級将校が350万人の命を道連れにしたとの見立てはわかりやすい説明だし、昭和の戦争の原因と経過と結果を検討したときに出てくる結論のひとつではある。
    ところで、今後の問題、心構えの話として、
    いま国家間、民族間の対立は1945年当時よりも激しくなっている。隙あらば他国の領土も取ってしまう準備をしている国家がある。最初から戦わないことと決めた国家には「自国の核ミサイルはあなたを狙っている」と説明したら、政治的に屈服するに違いないと思っている国家がいくつかもある。「生きのびるためには戦うことも厭わない」という気迫と法律と装備を持つことで好戦的な相手の理不尽な圧迫と恐怖を緩和できるという発想が「抑止」の発想。これは捨てるわけにはいかない。それが国際社会の現実ではないだろうか?


  • 暦オタ・ガジェオタ・ミリオタ・時々謎のPro Picer

    ギリギリまで戦争を辞められなかったことが日本の悲劇であることは間違いないとして、では「いつ、どうやって、どのような条件で」辞めるべきだったのでしょうか?

    私たちは日頃諦めたらそこでゲームセットとか、失敗を恐れず、何度も挑戦して、成功するまで続けることが大事と言います。
    個人でさえ諦めることは時に罪であり、大きな挫折であり、一歩間違えれば人生そのものを諦める決断であるのに、国家が戦争の勝利を諦め敗北の酷態を晒すことは、場合によっては国家の衰亡に直結することで、その決断は簡単ではないことは自明のことでしょう。

    だからこそ、その難しい決断の是非を考える為には、太平洋戦争はどのように終わらせるべきだったのかを本当は真剣に論じる必要があるのだと思うのです。

    ところが「本当はこうやって終戦にすることがベストとは言えないがベターだった」と具体的に論じる意見はほとんどありません。
    また戦争に関する話はいつも自分たちの一人語りで、当時の世界情勢や、戦争の相手方だった連合国側の状況は一顧だにされません。
    戦争は政治や外交の延長である、というクラウゼヴィッツ以来の近代戦争論の基本はまるで頭になく、なんの政治的、外交的な利害と関係なく、まるで一人で幽霊とでも戦争をやっていたかのようです。

    私は本当の失敗の本質はここにあると思っています。
    つまり、決断がいつも観念的で、本当に状況を俯瞰した上で、現実的なイグジットを探ることをしない癖が日本人や日本の統治機構にある、ということなのです。
    結局前大戦の出口の選択肢が、一億総玉砕か一億総懺悔という、極めて観念的な二者択一しかなかったことが、その証だと言えるかもしれません。

    もしかすると、コロナ対策についても似たようなことが言えるかもしれませんが、今日は鎮魂の日ですから、無理に絡めるのは辞めておきましょう。


アプリをダウンロード

NewsPicks について

SNSアカウント


関連サービス


法人・団体向けサービス


その他


© Uzabase, Inc

マイニュースに代わり
フォローを今後利用しますか