年1500万本のハンガー焼却を回避。岐阜の中小企業が大企業の環境課題解決で掴んだ商機
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仕事用のシャツなど、ハンガー仕上げでクリーニングをお願いするとついてくるプラスチックのハンガーがいつも気になっていました。なるべく貯めておいてクリーニング店に持ち込むようにしていますが、それが焼却されるのか、リサイクルされるのかまでは確認していませんでした。各家庭で捨てられ、結果焼却されるハンガーも相当に多いのではないでしょうか。
中小企業がこのような状況に問題意識を持ち、ビジネスにも繋がる仕組みを作られたことは本当に素晴らしいと思います。(岐阜の企業ですのでより嬉しいですね笑)クリーニング店のハンガーは、利用者から回収のうえ再利用しているところも多いですが、小売店における不要ハンガーの処分は小売店毎または販売店毎に任されており、有効利用が進んでいないのが現状です。
回収・リサイクル/リユースは、ある程度の規模がないと採算性を持たせにくく、種類毎に分別する必要がありますが、実際は売り場毎にハンガーのメーカーや規格が統一化されていないことが課題です。
FYSが回収するハンガーは、現在のところFYS社製のもののみであり、「過去は価格が基準だったが、今は環境面でハンガーを選んでもらえている」の言葉にある通り、差別化戦略に繋がるものです。
なお、FYS社と同様、店舗備品等の製造販売をしているコパック社等も、自社ハンガーのリユース・リサイクルを実施しています。
一方で、異なるメーカーが共同回収スキームを設けて再資源化を推進するスキームが他業界で色々と存在していることから、将来的には業界全体でハンガー業界全体へ回収の取り組みを拡大し、より効率的なリユース・リサイクルが成り立つことに期待したいです。ハンガーが未だ焼却されていた事にもびっくりしましたが、
広域再生認定を受けて回収するスキームを作られたのは素晴らしいです。
ハンガーの素材には、
・プラスチック製
・木製
・金属製
・複合素材
等があり再資源化自体は取組みやすい部類ですが、
一度の回収量が少なく回収コストが高くなりがち。
広域再生認定のメリットを活かし、
継続していく事に期待します。