[ブリュッセル 13日 ロイター] - 欧州連合(EU)統計局が13日発表したユーロ圏の6月の貿易収支は181億ユーロ(212億ドル)の黒字と、黒字幅が前月の75億ユーロから拡大した。

輸出が輸入を上回るペースで増加した。

輸出は前月比22%増の2099億ユーロ。輸入は前月比17%増の1918億ユーロ。

貿易黒字は、前年同月の200億ユーロをわずかに下回った。前年同月比では、輸入の増加率が輸出の増加率を上回った。

6月のEUの英国向け輸出は、前月比4.7%増。英国からの輸入は「ほぼ横ばい」だった。

1-6月のEUの英国からの輸入は前年同期の水準を20%近く下回っている。5-6月の輸入も昨年末の水準を下回った。

英国立統計局(ONS)は12日、5ー6月の英国のEU向け輸出が、EUを完全離脱した今年初め直前の水準を上回ったと発表しており、統計に矛盾が生じている。英国のEU離脱後にEU統計局が統計手法を変更したことが一因とみられている。

EU離脱前は、英国からEU加盟国に出荷されたモノをすべて英国の輸出として扱っていたが、今年初めからは、原産国が英国以外のモノを英国の輸出として扱わなくなった。

例えば、英国に出荷された中国製品がオランダに再出荷された場合、中国からの輸入として扱う。

6月のEUの世界全体への輸出は前月比で0.6%減。

前年比では、輸出が22.3%増、輸入は29.6%増。貿易黒字は148億ユーロで、前年同月の200億ユーロを下回った。