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アメリカの人種に伴う価値観は、複雑なモノ。人種構成比の変化は、人種ごとの格差に加え、人種内での格差も含めて、感情や政策論点への影響が大きい。
二つのPew Researchの調査の紹介。

まずこちらは2016年の調査で、人種ごとの学歴や所得、貧困率、失業率などの推移。黒人・ヒスパニックが低位であることが多く、アジア系・白人は高位であることが多い。
https://www.pewresearch.org/social-trends/2016/06/27/1-demographic-trends-and-economic-well-being/

こちらは2017年の調査で、各人種ごとの所得を低中高位の3分位で、資産格差などの調査をしたもの。
対白人では、黒人ヒスパニックの低位での格差は縮小、中位では拡大~横這い。詳細までは出ていないが、人種による格差より、教育による格差などが増えているように感じる。人種による格差も引き続き根深いが、人種内での格差増大で対立軸が複数になり、それが負の感情のトリガーとなるときもあるのではないだろうか。
一方で、世代によって生活の中での「当たり前」の人種構成比も違う。だから、多様なことが自然に受け入れられることも、社会の変化と併せて当たり前となる部分も一定はあると思う。でも全員がそうなるわけではなく、社会・家庭・個人によって色々な複雑な感情もある。
https://www.pewresearch.org/fact-tank/2017/11/01/how-wealth-inequality-has-changed-in-the-u-s-since-the-great-recession-by-race-ethnicity-and-income/
この記事の見出しは正しいのですが、むしろ「減り続けている白人人口の割合が過去最低」の方が実際のイメージに近いと思います。白人人口の割合の減少はかなり前から目立っていて、2000年には69%でしたが、10年には記事にあるように63.7%と大きく減り、それが今回は57.8%。元データを見るとヒスパニック系とアジア系の急増や「複数人種」(国勢調査は自己申告)の急増の方が目立っています。

今後も白人人口の減少ペースは加速するとみられています。特にヒスパニック系が目立っていて、今回の調査では米国の人口は2010年の3億0874万人から10年間で2270万人が増加。ヒスパニック系・ラテン系は1160万人増加なので、増加分の実に51%。増加のペースだけならアジア系の方が早く、この10年で35%増。すでに大きく変わっている「アメリカの顔」。
国勢調査で2019年と2007年の人種ごとの世帯所得の中位値を拾ってみると、
白人(除くヒスパニック) 98,978 ← 54,920
黒人 45,438 ← 33,916
アジア系 98,174 ← 66,103
ヒスパニック 56,113 ← 38,679
とアいった動きで、所得でアジア系に肉薄され、インド系、台湾系、日系には抜かれてさえいるようですが、ここ10年、白人の優位自体は変わっていないように見て取れます。ところがPew Research Centerの資料をググって見ると、2007年時点で低所得層の白人の所得は低所得の黒人の9.8倍、ヒスパニックの5.1倍あったのに、2016年にはそれぞれ4.6倍と2.9倍に縮まっているみたいで、この層はマイノリティーの平均的な生活にたぶん及びません。白人層が米国のマジョリティーの地位を失うと共に、低所得層はマイノリティーに経済的な豊かさでも追い抜かれつつあるということでしょう、たぶん。こうした傾向は2020年の国勢調査でも続いているものなのか。
「白人人口の減少は1790年の国勢調査の開始以来初めて」とのことですが、白人のマジョリティーの地位がマイノリティーに脅かされて、低学歴で低所得の白人層の不満と怒りがエリート層の白人と人口増加を続けるマイノリティーと移民に向いて、米国の分断が進むのも分かるような気がします。トランプ前大統領が未だ影響力を持つ共和党もバイデン大統領を頂く民主党も、こうしたの分断を受けて選挙区の区割りに力を入れざるをえないといったところでしょうか・・・ (・・;
アメリカにおける白人層の極端化の背景となっていたのが、少数派となる恐怖。白人人口の減少と非白人人口の増加による相対的な地位低下が白人至上主義者や移民排斥の運動を生み出した。その恐怖が数字で証明された形。
10年間増加率ではアジア系の35%増が際立つ。
2055年にはアジア系がヒスパニック系を追い抜くとの試算も(Pew Research)。
50%を切ると、政策を含めイロイロな変化が見えてくるでしょうねぇ ムスメ達が大きくなる頃にはどうなってるかな

あ、多くのニホンの方々にとっての「アメリカ」である西東海岸沿い地域とは違い、ミシガンにはヒスパニック系の方々が極端に少ないですねぇ 白人70+%に対し、ヒスパニック5%位みたいです なので、一つの転機かもですねぇ、似たようなな比率の中西部州(「四角い」州で) で、それ変わってきたら
高校までNYにいた妻は、今のカリフォルニアを「別の国」と呼んでいますw

統計的にはNYはアメリカの平均に極めて近いです。
それと比較するとカリフォルニアはヒスパニックや東アジア、南アジア系が多く、私の住むアパートは感覚的にマジョリティはアジア系。

マンハッタンには白人と少数の黒人系ばかりだったのに、今は周りにアジア人ばかりいると。私は西の時間が長いので、こんなもんか、って感じですがw


自動車のTVCM見るとわかりやすく、見るエリアによって俳優の人種を変えているくらいアメリカでこのテーマは社会と密接に関係していますね。


この白人系が強かった状況が変わりつつある中で、トランプの登場などは位置付けると、より社会の動きがクリアに見えてきます。

白人系は人口のみならず、所得面でも分断が進んでおり、オバマや民主党がマイノリティ保護を強めたことで、白人の中間層や貧困層が人種マイノリティに生活面で逆転されるという現象が起こりつつあります。

一方で富める多くも白人系。

この分断が白人系のマイノリティへの振る舞いやヘイトなどに間接的につながり、社会不安を作り出しているという側面があります。


もちろん人種問題だけに起因はしませんが、この人種バランスの変化が色々な形で表出しつつあります。
カリフォルニアの様々な治安問題の根幹にもこれがあることは否定できませんし、不安定さが社会課題を生み、強いイノベーションへのモチベーションになっている部分も強いです。

このあたりのダイナミクスさや、アメリカの多様性を理解すると、日本に取り入れられることや難しいことなども、よりクリアに見えてきます。
歴史的な話をすると、1924年ジョンソン=リード法(日本では排日移民法と言われる)によって実質上白人以外の移民を禁止する措置がとられた。これは数字的な移民人口増加の問題というより、感情的な問題が大きい。おりしも対中国との関係性が冷え切った中、こじれた感情はさらなるアジア系に対する差別意識を増幅させる危険がある。
私のいるフィリピンでもハーフの子供が増えています。
オリンピックを見ていてもいろいろな血が混ざった選手が多くなってきました。
これからは白人の国、黒人の国、黄色人の国と言うだけでなく、どこの国の出身とかもなくなり多様化がドンドン進むと思います。
ネットフリックス、そして先日まで開催されたオリンピックを観戦していても、企業組織での打ち合わせシーンや、スポーツのシーンで、白人の方々だけのチームや組織はないですね。

日本もさまざまなスポーツにおいては、多様化の表れとして、ヘッドコーチが白人の方で、チームメイトも様々な背景から国の代表として選出されたりしているのを観て、なんだか嬉しくなりました。

幼少期から親御さんの影響で、海外で過ごされた経験のある日本人の方々は、同じ気持ちになった方もいるのではないでしょうか。日本もあらゆるシーンで、このようなケースは今後ますます想定されますし、だからこそ群れないで、自分自身のアイデンティティをよりはっきりと確立することもこれからますます必要かなと思います。