タリバン、アフガン第2の都市制圧と発表
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このコメントを書いている時点では、まだ速報ベースですが、アフガニスタン第二の都市、南部のカンダハル、第三の都市、西部のヘラートが陥落とのニュースが流れています。
カンダハルは中央広場付近の戦闘な様子がネットで流れており、未だ戦闘が続いている可能性がありますが、政府軍主力は撤退したとの報道もあり、いずれにせよ陥落は時間の問題だと思います。
問題はヘラートの方で、あの歴戦のムジャヒディンの英雄であり、西部最大の軍閥であるイスマイールハーンの拠点ヘラートがこうもあっさり陥落とは信じられないことです。
特にヘラートはイランからトルクメニスタン、マザリシャリフ、カンダハルに向かう交通の要衝で、ソ連のアフガニスタン侵攻の時代から抵抗勢力の拠点と見做されていました。
それだけに相当の防衛部隊がいたはずで、南部が本拠地だったタリバンが、最初に北部で攻勢に出たのは、政府軍主力の特殊作戦部隊が南部や西部に集中配備されていた為、その隙を狙ったと考えられてさえいたのです。
それが主力部隊が配置されているはずの南部や西部がこのあり様では、政府軍は総崩れといってももはや過言はないでしょう。
(追記 11時)
今までにタリバンの攻勢によって陥落が確認された州都は以下の通り。
1)ザランジ(ニームルーズ州)
2)シェベルガーン(ジョウズジャーン州)
3)クンドゥース(クンドゥース州)
4)サーレポル(サーレポル州)
5)タールカーン(タハール州)
6)アイバク(サマンガン州)
7)ファラー(ファラー州)
8)プリフムリ(バグラン州)
9)フェイザーバード(バダフシャーン州)
10)ガズニ(ガズニ州)
11)ヘラート(ヘラート州)
12)カラエナウ(バードギース州)
13)ラシュカラガー(ヘルマンド州)
14)カンダハル(カンダハル州)
(追加2 15時)
15)プリアラム(ロガール州)
プリアラムの陥落でタリバンは首都カブールまであと70キロに迫りました。
(追記3 15時20分)
16)チャグチャラーン(ゴール州)
(追記4 17時30分)
17) カラート(ザブール州)
18)タインコート(ウルズガン州)今こそ、ランボーⅢ(怒りのアフガン)を見直すべきだろう。ランボーの元上司がアフガニスタンのジュルム地区への支援物資供給の際に、ソ連軍に捕らわれる。その救出のために、アフガニスタン入りするのがランボーである。このジュルム地区は、アフガニスタンの北東部のバダフシャーン州にある。この州から西へ、タハール州、クンドウズ州、サマンガーン州と続くが、これらは全てタリバンに制圧された州であり、まさに怒りのアフガンの舞台だ。そして、何といっても、この当時の構図では、ランボーは現地ゲリラと共にソ連と戦うわけだが、その現地ゲリラはムジャヒディンだ。このムジャヒディンは実在組織で、ここからタリバンやアルカイダは誕生した。つまり、怒りのアフガンでは、現在米国を悩ませているタリバンと米国は協力して、ソ連と対峙していた。映画ではしっかりと描かれている。そして、映画の中では、「愛国心のあるゲリラがいる国は制圧できない」といランボーの上司が語っている。ランボーも「アフガニスタンは強く、誰にも負けない」とアフガニスタンの戦士たちを称賛している。
そんな、アフガニスタンで米国は米国史上で最長の戦争を行い、最後は無責任にも撤退する事態・・・。ランボーが軍事顧問だったら、この状況を何と言うだろうか?20年にわたり駐留していたアメリカ軍や外国部隊が撤退を開始して以降、タリバンは国内で急速に支配地域を拡大。これまでに全34州のうち8州の州都を制圧したとのこと。
やはり米軍の力はまだ必要だったのかもしれません。このニュースはまた戦争に発展する可能性もあるので、注視しておきたいと思います。
バイデン米大統領、アフガニスタン撤退は「後悔していない」
https://www.bbc.com/japanese/58168335