2021/8/15

【哲学】NP読者に伝えたい、底辺という素晴らしい生き方

DMM.com 取り仕切り役 会長
DMMの亀山敬司会長がホストを務める「亀っちの部屋」Season2。今回のゲストは、漫画家でYouTuberのピョコタン氏だ。
少年漫画雑誌『コロコロコミック』で長期的に連載を続けるピョコタン氏だが、自身のプロフィールによると「代表作なし」の「底辺漫画家」。
亀山氏とは、氏のYouTube番組「かめっちTV」に呼ばれたゲストのピンチヒッターとして出演したことで知り合う。
ウマが合うのか亀山氏はピョコタン氏を「師匠」と仰いでおり、その関係はまるで『釣りバカ日誌』のハマちゃん・スーさんのようだ。
「底辺漫画家」にもかかわらず、亀山氏はなぜ彼を師匠と仰ぐのか。その人生論を聞いたとき、読者のみなさんはきっと納得するはずだ。
*音声版は前後編で配信します。こちらからお聞きください【前編】【後編
INDEX
  • 亀山さんの悪口を言っていたら本人降臨
  • 底辺から読者に「人生の成功」を問う
  • 「株主総会出席」という変わった趣味
  • 時流に乗れば底辺でも生きていける
  • 亀山さんが「入れ替わり」を迷う理由
  • とにかく、僕はちゃんとしてます

亀山さんの悪口を言っていたら本人降臨

亀山 いらっしゃい。
ピョコタン 僕、ここに来たかったんですよね。
──今日は亀山さんのたっての希望で、ピョコタンさんにお越しいただきました。
亀山 じゃあ、ちょっと自己紹介して。
ピョコタン 今43歳なんですけど、高校生のときに漫画雑誌『コロコロコミック』の読者ページにハガキをたくさん投稿してて、それがきっかけで漫画家デビューしました。
デビューから20年以上経ちますけど、これといったヒットもなく、だましだまし低空飛行を続けてきた感じです。最近はYouTuber活動もしていて、どっちも底辺でやっています。
ピョコタン/漫画家、YouTuber
1977年生まれ。1998年、「プォケットハミリー」でコロコロコミックにデビュー。以後、爆発的なヒット作品はないものの、細く長く連載を続ける自称「底辺漫画家」。近年はYouTuberとしても活動。こちらも「底辺」というものの、チャンネル登録者数は3万人超と、亀山氏の「かめっちTV」より多い。
亀山 前にゲストに来てくれたDJ社長は、NewsPicksの読者には知られてなくても、ある方面ではめちゃくちゃカリスマなわけよ。ピョコタンはそうじゃなくて本当に底辺でサバイバルしてるんだけど(笑)、すごく気が合ってね。
ピョコタン そもそも亀っちさんとの初対面が、だまし討ちみたいな感じだったんですよ。漫画家仲間に「タダでご飯食べられるからおいでよ」って呼ばれたから行ったら、亀っちさんのYouTube番組に出演させられて。
亀山 俺の「かめっちTV」でゲストに漫画家を2人呼んだんだけど、1人が急遽キャンセルになっちゃって、代わりに来たのがピョコタンだったんだよね。
だからお互いに意表をつかれた感じでさ。俺は「この漫画家、誰?」だし、ピョコタンも「なんで俺が出なきゃいけないの」みたいな。
で、収録の数日後にYouTubeで、たまたまピョコタンがライブ配信してるのを見つけたんだ。そしたら、俺の悪口言ってたわけよ。
ピョコタン その頃の「かめっちTV」って、僕のYouTubeよりチャンネル登録者数が少なかったんですよ。
だまし討ちで呼ばれて格下YouTuberの番組に出演させられたうえに、DMMの会長だからお金持ちだと思ったら、収録後におごってくれたのはしょぼいシャンパンで。