伊シチリア島で48.8度記録 欧州観測史上最高と報道
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史上最高や最低などという記録は常に更新される宿命にありますが、こうしたニュースが出てきたときに注目すべきは「本当に過去のものを上回る現象が発生したのか」「過去には観測網が粗かったなどの理由で観測に取りこぼしがあったのでは」という視点です。今回シチリア島で高温となった背景には、本来サハラ砂漠付近にあるべき中緯度の高気圧帯が北上しシチリア島を覆ったことによるものと考えるのが自然です。確かにジェット気流の蛇行が大きいことがこの高気圧帯の北上を招いていますが、日本でも北海道で猛暑となったり、北米でも猛暑となったりしましたが本質的にはそれらとつながる問題点ということになります。
今回の猛暑は地中海沿岸でおよそ50年ぶりの暑さですが、気温の観測網は50年前とは比較にならないほど充実していますので、今回も過去と似たような現象がありつつ、充実した観測網によってその極端な値が取り出されてきた、と考えるべき問題であると考えられます。温暖化により単純に気温が押し上げられただけならば、ここまでの大きな問題にはなりません。この手のニュースはよくあって、地球温暖化まったなし!みたいな風潮なのですが、でも例えば日本でも沖縄が50度になりました!とかは聞かないんですよね!赤道直下の国で60度なりました!とかも聞きません。
以前、武田邦彦先生が仰られていましたが、気温が高いと報道するけど、逆に低くなっている地域もいっぱいあるのに、こちらは絶対報道しないと。
本当に人によって、地球が温暖化しているのかどうかは、専門家の間でも意見が分かれています。
環境問題って、多くの利害関係があるので、どれが本当なのか?よく分からない世界です。