[北京 10日 ロイター] - 中国の国家発展改革委員会は10日、再生可能エネルギーの発電会社に対し、エネルギーの備蓄やピーク需要に対応するためのピークシェービング施設の増設を奨励する方針を示した。

再生可能エネルギーの普及を促すとともに、送電網の安定した運用を目指す。

同委員会は「中国の再生可能エネルギーは近年、急速に発展しているが、柔軟性の不足、電力システムの調整能力の不足といった欠点が目立っており、再生可能エネルギーの比率・規模の拡大が制限されている」と表明。

その上で、発電会社は、柔軟な調整を進めているエネルギー備蓄施設の運営会社、ガス火力発電所、石炭火力発電など、他の市場参加者からピークシェービング・サービスを購入することが可能だと指摘した。

ピークシェービング施設では、電力の備蓄のほか、需要低迷時の発電量削減や需要増加時の発電量拡大が可能になる。

中国は、2025年までに総発電能力の50%以上を再生可能エネルギーにする目標を掲げているが、再生可能エネルギーは天候により発電量が変動する可能性があるため、安定した送電システムの維持も目指している。