【読書】脳科学で解き明かす「幸福」の正体
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都市計画は、セロトニン的幸福とオキシトシン的幸福を維持しやすい環境作りに貢献出来る、重要な分野だと思う。
オキシトシン的幸福は他者との交流や関係によって生まれる幸福。
共同体、コミュニティが崩壊している現代社会で、新しいコミュニティのあり方や誘発装置となる空間・サービスをデザインする必要がある。それは住宅が囲う美しい中庭であったり、シェアハウスのリビングだったりする。
セロトニン的幸福は、良い体調を維持する幸福。
朝起きて朝日を浴び、風を顔に感じ、窓から見える景色に導かれて朝散歩を15分すると、セロトニンが活発に分泌され「体調が良い」「気分が良い」と感じられる。だから景観を考慮し、自然光が入り換気しやすい住宅と、散歩を誘発するパブリックスペースのデザインが重要だと思う。
セロトニンが下がると鬱になりやすくなる、というのはアリの巣のような都市空間で長時間労働して過労死・絶望死している人々の住環境を考えると納得出来る。
ドーパミン的幸福を得るサービスやビジネスに溢れかえっているように感じる。人々は長続きしないけど簡単に快感と興奮を得る為にあらゆる商品を消費し、麻薬浸けのような生活をしているように見える。魅力的なマーケティングに踊らされて、行き過ぎた資本主義の餌食になる。魅力的なドーパミン的幸福を利用するビジネスに、多額な課税をして欲しい。
注目のコメント
いや、面白いし、興味深い内容だ。
が、だからといって、この記事を読んでシアワセになれるわけでなし、結局、シアワセになりたいけど、どーしたらいいのだ、ということが、人の永遠のテーマなのである、とゆーことが、どーどー巡りになってしまう。
野生のライオンが狩りをするする時、目の周りをハエがブンブン飛んでいても気付いてさえいない。プロバスケットボールのコービーブライアント選手の言葉らしい。
何かに集中している人は、ある意味、とてもシアワセなのだ。逆に、まどう人は、ドードー巡りから抜け出せないでいる。脳科学的な解明は、面白いし好きです。モヤモヤが、すーっと心に落ちます。幸せの要素として、「自己実現、繋がり、ポジティブさ、自分らしく」と、よく言われますが、実は脳科学的に3物質が操っていると理解出来ると、納得です。
「幸福の掛け算で、全ての幸福度を手に入れる」は、その通りでお得感満載。そして、それは自分次第だとも。例えば、仕事が優秀だったり成功していて、かつ幸せそうな人と、幸せそうでない人の大きな違いは、ドーパミンが高まると同時に、周りや当たり前なことにいかに感謝を感じられるかどうか。まさしく幸福の掛け算で、ドーパミンを上手くオキシトシンへ繋げています。我が身を振り返っても、特に30代はドーパミンをもっとオキシトシンセラトニンへ掛け算できたなと、反省します。
もっと幸せになりたいと思っても、ぼんやりすぎてどうしたらいいか分かりにくいもの。脳科学的に3物質の正体がわかることで、たくさんのヒントがあり、幸福度アップの近道ですね。幸せは足元にある、というのは「幸福の青い鳥」などの童話を読んで、みんな小さい頃から知っている。チルチル・ミチルは、幸福の青い鳥を捕まえようと旅に出るが、実は、青い鳥は家にいた、みたいな話。
子供ながらに「人生の真実はそうなのかもしれないけれど、なんか、つまんない。」と思った記憶がある。子供の頃(今でもだが)は、スリルと冒険の旅に魅了されるものだ。
でも、こういう風に説明してもらえれば、合点がいく。
スリルと冒険の旅は、「ドーパミン的幸福だよ」と。
家にいた青い鳥は、「セロトニン的な幸福と、オキシトシン的な幸福だよ」と。
シリコンバレーで瞑想とか、セルフメディテーションとか、マインドフルネスとかが流行るのは、普段、ドーパミンが過剰放出ぎみなシリコンバレー起業家にとって、身心の健康とバランスを保つことがとても大事だからだろう。
日本でも、起業家は、瞑想とかサウナとか筋トレとか大好きな人が多いが、関連していると思う。
問題は、家族との関係だ。つい、外に外にと活動が向きがちな起業家は、オキシトシン的幸福がねえ…。私もだんだん、子供が大きくなってスキンシップさせてくれなくなってきましたので、小学生女児(次女)が寝ているときに、こっそりほっぺにチュウしています。