SpaceXが初の買収、衛星ネット接続のSwarm Technologiesを全額出資子会社に
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意外な買収のニュースだ。私にとってなぜ意外だったかというと、記事にもあるのだが主な理由は次の2点。
・SpaceXはこれまでずっと社内で技術開発することにこだわっていたため
・StarlinkとSwarm Technologies衛星それぞれの通信コンセプトおよび仕様が異なる
Starlinkは、どちらかというとパソコンでインターネットにアクセスしたり、携帯でデータ通信を行ったりする（＝YouTubeの動画を見たり、地図アプリを使ったり、SNSアプリを使ったり）ための通信を提供することを目的としている。そのため、通信帯域（通信速度とほぼ同義）もそれなりに大きい。
一方Swarm Technologiesは、IoT系の用途、たとえば畑に設置したセンサーのログ情報を衛星で収集するなど、少ないデータを送る通信を想定して衛星とそれに対向する地上システムを作っている。
それぞれの通信はもともとの用途が違っていたため、技術的には異なるシステムになっている。今回のSpaceXの買収の目的は何だろう？技術か、それとも顧客獲得などのビジネス的な理由だろうか？自らもStarlinkを展開するSpaceXが同じく小型衛星コンステの通信会社であるSwarmを買収するのは、1）業界再編が進む兆候、2）ライバルを買収して独占を狙う、3）Swarmの技術を吸収する、といった狙いがあるんだろうな。
