米軍、ワクチン接種義務化へ 9月中旬までに大統領許可
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ワクチンの義務化は、以下の条件が揃った際に妥当化されると考えられています。
・感染がその地域で十分に封じ込められていないこと
・義務化が検討されている集団に対してワクチン接種が推奨されていること
・ワクチンの供給が、義務化が検討されている集団をカバーするのに十分であること
・ワクチンの安全性と有効性に関するエビデンスが、透明性を持って伝えられていること
・国が、経済的・物流的な障壁なしにワクチン接種を受けることができるインフラを整備しており、ワクチンによる副反応が発生した際の補償や、ワクチンの副反応のリアルタイムな監視を行っていること
・自主的なワクチン接種が、感染流行の拡大を防ぐために必要なレベルに達していないこと
義務化というとダウンサイドばかりが議論されがちですが、あくまで地域や職場の安全性を高め、健康を守るというメリットとの間で天秤にかけられ評価される必要があります。
参考文献：https://www.nejm.org/doi/full/10.1056/NEJMp2020926なかなか進まない軍のワクチン接種にテコ入れ。陸海空によって接種率にバラツキも。1回以上接種で比較すると(デルタに1回は足らないとの話ですが)、海軍74%、空軍65%、陸軍50%など。特に派兵される海軍船員はほぼ100%近くだそう。ただしワクチンアレルギーや妊婦などの免除は設けるそうです。
また軍は若く健康的といっても、海軍関係者によると接種したチームと、してないチームにおける入院比率は1：100以上違うとのこと。
ただ、火種は残りそうです。軍にはもともとトランプ支持者や共和党支持者が多く、ワクチン義務化に懐疑的な層も含まれます。共和党議員からは正式に許可されるまでは反対との意見もあり、9月中旬目安にバイデン政権としては妥協をはかった形です。
https://apnews.com/article/coronavirus-vaccine-us-military-requirement-pentagon-3975940c732352f72e41f6e34a3a2669日本では「職域接種」が行われ、企業が接種を進める主体だが、アメリカでは「職域義務化」が進み、ワクチン接種していなければ解雇するといったケースも出てきている。その一環で軍でも義務化が進む。個人の人権としてのワクチン拒否と任務遂行のための接種で軍も悩んでいる。
