金利安定と財政従属懸念 日銀、長短金利操作5年の功罪
日本経済新聞
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「16年1月に導入を決めたマイナス金利政策の金利押し下げ効果が「想定以上に強力だった」(当時副総裁だった中曽宏氏)ことだ。長期金利(10年物国債利回り)は同年夏に一時マイナス0.3%程度に下がり、より長い金利にも下げ圧力がかかった」
マイナス金利を導入すれば、いずれは深掘りするかもしれないと市場がある程度予測を織りこんだのは驚くことではない。しかし、長期金利をゼロで固定するというのは、それを否定するメッセージになる。要するに朝令暮改であり、金融緩和効果を日銀自ら妨害するようなもの。実際にその後マイナス金利を深掘りしなかったことで、逆の意味で市場の期待に働きかけてしまった。YCCは長期金利操作というのは実質的にはその通りと思います
FRB(米国)はそこまで踏み込んでいませんのでマクロ経済政策論的には画期的なことでした
YCCは同時にパッシブな金融コントロールとしたことにより、財政政策の多寡で緩和量が決まる、つまり財政従属となるということもその通りです
結果として日本経済における影響はどうだったか、これからの検証が待たれるところです