ワクチン接種完了でデルタ株感染リスクは半減か 英調査結果
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リスクは定量的ですから、「ワクチン接種したからマスクを外せる」なるbeforeコロナ・ゼロイチ的な発想ではなく、「ワクチン接種とミクロな感染対策(マスク・手洗い・過渡の密の回避)」なるwithコロナなスタンスが経済社会活動の活性化には必要不可欠と感じます。
感染症対策の本質はどこまでもウイルスとの共生であり、人智を超えた災害なのですから、ロックダウンで過去に戻るという安易な期待は捨てるべきです。ワクチンによって1人1人の感染リスクが1/2に低下すれば流行する可能性はもっと下がり実際の感染リスクも1/2よりずっと低くなるだろうと思う。
あとイスラエルのデータですが判断が難しい。『有効性が大幅に低下した』という研究結果は出てきているようだが、ワクチン接種が進んだ国で有効性をフェアに分析すること自体が難しいはず。
例えば僕が見たデータでは『ワクチン接種完了者・非完了者の人数と、年令・性別・時期で調整済み』とした上で感染などの予防効果を見ているが、そこに基礎疾患のありなしは入っていない。自分が危険だと思う人ほどワクチン接種はとうに済ませているだろうからランダムサンプリングはほぼ不可能と思われる。
例えば同じ年令で基礎疾患がないAさんとBさんがいるとして、Aさんは接客業で感染リスクが高いと思っている。Bさんは田舎で牧畜業をしているとか自宅でオンラインで完結するから人と接することが少ない。そういった場合ではAさんの方がワクチン接種を希望する率は高まるだろう。
また同じく毎年風邪をひくCさんと、滅多に風邪をひかないし引いてもスグに治るってDさんでも違うだろう。統計はそういった難しさがある。その調整は分析する人のカンやセンスであったりバイアスもかかりやすい。