「失敗しても責任は私がとる」との上司の言葉を聞き流す若者〜「自由と自己責任」時代には通用しないかも
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30代の会社員を対象に、理想の上司について調査をしたことがあります。以下がその結果です。
①率先垂範型(方向は上司が決め、部下を使って仕事を進める)…15%
②相談型(部下と一緒になって考え、仕事を進める)…55%
③サーバント型(部下が考え、働きやすいように支援する)…30%
かつては①の上司が多かったと思いますが、今は部下の自主性を尊重する上司が求められる方向に変わりつつあることが分かります。
責任の所在については…
①は明らかに上司にあります。(最後は逃げてしまう人も多いけど)
②、③になると責任は上司、部下に分散します。だから「責任は私が取る」と言われても、部下はピンとこないのです。
ただし、②、③の場合であっても、最後の決断は上司が下すので、失敗したら上司は責任を問われます。
その責任とは何か。サラリーマンの場合は人事考課です。
学生時代のテストと違って、一般的なサラリーマンの成績は「成功による加点式」で見える化することは難しいので、「失敗したことによる減点式」になりがちです。これは日本に限らず世界共通です。
※同一条件下での営業成績のように優劣が明快な場合は除きます。
従って、「上司が責任を取る」ということは、自分だけが怒られる立場になり、自身の人事考課のマイナスを受け入れる一方で、部下の人事考課が絶対にマイナスにならないように更に上の上司に必死で掛け合うことです。
その覚悟がないまま単に土下座しても、部下には(部下を庇う上司を演じる)単なるパフォーマンスにしか見えません。軽々しく「責任は俺が取る」って言う人いますね。
責任取るなら相手には「全て自分が指示してやらせました」って伝えて、説明責任果たして、部下は一切咎めず、自分自身で事後処理やって下さいって話です。