タリバン、南西部で州都制圧=米軍撤収開始後初―アフガン
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アメリカの撤退後、タリバンはアフガニスタン全土で大攻勢をかけ、アフガニスタン407地区のうち223地区を制圧しているとみられます。
現在ガニー政権の実行支配地区は68余りで、既にタリバンは全土の85%余りを既に影響下に置いている状況です。
34の州都こそガニー政権が維持しているものの、ここ数日の戦闘で南部の要衝、ヘルマンド州の州都ラシュカルガの大半がタリバンの手に落ち、その陥落は時間の問題と考えられていました。
その矢先にイラン国境近くのニムルズ州の州都ザランジがほぼ無血で開城し、タリバンは初めて州都を制圧したことになります。
ザランジは州都といっても田舎の小都市で、首都カブールから遥かに離れているため、政府側も防衛のための戦力がなかったと思われますが、ここの陥落が戦略的に重要なのは、ザランジはインドからイランを通ってアフガニスタンに至るザランジ回廊と言われる補給路だったことです。
他のルートは中国の同盟国パキスタンを経由するしかなく、中国は既にタリバン側に回っているため、アフガニスタンに対するインドの影響力は消滅し、中国の影響力が強まることになります。
先のラシュカルガ以外にも北西部のヘラート、南部のカンダハルでもタリバンの攻勢が続いており、ガニー政権の崩壊は予想より早いのではとの見方が浮上しています。