接種の20~30代、抽選で車や旅行券 群馬県知事表明
コメント
注目のコメント
どうも腑に落ちません。
群馬県に限らず「予防接種を先延ばしにすればするほどお得なことがある(かもしれない)」インセンティブが出てきていますね。
https://newspicks.com/news/6066871
ですがこうした「予防接種を先延ばしにするとお得になる」インセンティブ。感染爆発の状況下では政策としてあまりに悪手なのでは?
以下、「接種券があれば速やかに予防接種が受けられるようになる」であろう今秋以降という前提のインセンティブ案です。
「予防接種ナシあるいは予防接種未予約者が新型コロナに感染した際の治療費は全額自費」
ーーという逆インセンティブが有効なのでは?
もちろん、「問診の結果残念ながら接種NGとなった人を除く」という条件付きです。
●冒頭のような「先延ばし」を誘発しないインセンティブ
●税支出ゼロで実現できる予防接種のインセンティブ
この2つの意味で有効だと思うのですが…。
新型コロナワクチンの予防接種を受けた人は、以下のようないろんなコストを費やして予防接種を受けたわけです。
●仕事を休んだり
●接種休暇をとったり
●市販の解熱鎮痛剤を購入して副反応に対応したり
ちなみに、(医師判断ではなく)自己判断で予防接種していない人は上記のようなコストをまるで負担していません。いい動きですね。「特典がない高齢者らの不公平感を指摘する意見」もあったそうですが、無視で良いでしょう。
高齢者はワクチン接種で死亡率が下がるのがメリットですが、若者は元々死亡率が低いのですから、メリットが少ないのです。高齢者等の高リスクの人達の為に受けてもらう意味合いもあるので、多少の特典はあっても良いと思います。面白い。次のGuardianの記事が世界各国で試みられている様々なインセンティブを紹介しています。
Savings bonds, lotteries and cheap food: do vaccine incentives work?
https://www.theguardian.com/society/2021/aug/03/savings-bonds-lotteries-and-cheap-food-do-vaccine-incentives-work
* お金: とても人気のある特典ですがユニークなのはデトロイト。ご近所さんを接種会場までクルマで送迎すると50ドル。
* 抽選: 宝くじとかクルマとか。タイのある地方では牛(牛肉ではなく、牛)が毎週1頭当たるらしく接種数爆増
* サービス割引: 英国ではUberや食品デリバリーDeliverooが割引を提供
* 食べ物: これも人気のある特典。この記事ではありませんがオランダでは名物のニシンが提供されており接種会場で丸かじりする写真が
https://m.haarlemsdagblad.nl/cnt/DMF20210616_99365160
この群馬県の試みで気になるのはタイミングでしょうか。前述のGuardianの記事でもインセンティブは「ワクチン接種を容易に受けられるが躊躇している人」に有効との専門家のコメントがあります。接種のキャパシティに余裕が出て接種率が伸び悩んできたタイミングで効果的にキャンペーンを繰り出すことが必要だと思うのですが、それだけに下手に事前予告してしまうとあまりよろしくないような。