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出演者それぞれが様々な視点でいらしたので
学びも大変多かったです。
改めましてご縁をありがとうございます。
自分自身は、今回の東京オリパラ開催は、オリパラ含め数競技の選手のメンタルに関わっておりましたので、すべてオンラインで対応していました。
メンタルヘルスとしては昨年からの一年半の選手たちはそれぞれ大変さは違いましたが、初めて経験する感情や思考がありました。
まだまだ私にとっては終わっておりませんで。
昨日もパラリンピック選手のメンタル整理を選手と一緒にしていました。
今回のUpdateでのテーマは
「東京五輪は本当に成功だったのか?」というタイトルでしたので、まずそもそも2013年の時点で成功という定義はどのように設計したのか、また2020年3月の時点で成功の定義の再設計をしたはずで、そのあたりをまずはコメントしました。
成功かどうかは多側面での検証が必要なはずです。
特に東京大会を招致し、コロナ禍のなか運営をされた五輪組織委からの資料によって後に検証することで明確になることが多いと思いますので、その点も含めてコメントしました。
自分自身、IOCでは、世界中のオリンピック選手の引退後のキャリアを作るプログラムに参加している立場です。
オリンピック選手がオリンピズムとは何かを勉強する機会もあります。
本来であれば自国開催をするとこういったオリンピズムに関する様々なイベントを事前に様々な場所で行えるということができたはずで、それができれば、
「なるほどオリンピックとは、全くメダルの数とは関係のない様々な価値があるのだな」ということを頭でわかるのではなく体感いただく機会もあるわけですが。
それがコロナ禍によって叶わなかった事は大変残念なことだったと思います。
NewsPicksでのパラリンピック記事に関するpick数の少なさをずっと気にしていましたが、コメントで触れて頂くユーザーの方々が多くて嬉しかったです。
そこで今回はもう1歩踏み込んだコメントをさせて頂きます。
パラリンピックはテクノロジーの発展と絡めて紹介されるケースも多いですが、それはパラリンピックのあくまで一部であることを強調したいと思います。
パラリンピックと聞いて真っ先に思い浮かぶのは、確かに肢体不自由者の義足と車椅子かもしれませんが、麻痺・弱視といった第一印象では障害がわかりにくい選手が半数近くを占めていることはあまりクローズアップされていないように感じます。
また、パラリンピックに出場できる障害の種類が限られており、例えば聴覚障害の選手は別大会(デフリンピック)となっていることはどれだけ認知されているでしょうか。
東京パラリンピック開催が決定して以来、行政やメディアなど選手を取り巻く環境は激変しましたが、見た目で障害がわかりやすい選手ばかりがメディアアイコンになったり、元から出場権のない選手(聴覚・一部競技の知的など)は全く環境変化がないなど、障害者間の格差が発生する問題も抱えています。
とは言え、何事もまずは注目されなければ先に進まないため、見た目のインパクトのある義足や車椅子の選手がフォーカスされることを否定するわけではありませんが、大会を通してさらに深いところまで踏み込んだメッセージを社会に発信できるかが重要になります。私も頑張ります。
第一は「ピュアスポーツ」として。第二は「オリンピック事業」として。第三は「政治(国政)」として。
スポーツをピュアスポーツとして見たら、メダル数がKPIだと思いますし、新しい新種目も盛り上がったので、成功だったのかな、と思いますが、第二、第三の視点から見ると改善点も多かった、というのが私が感じた部分でした。
論点は多々あって、人により、何に重きを置くのかによって成功か否かは変わってくる。となると、オリンピックそのもの成否よりも、判断する我々の価値観が試されてる感ある。