[東京 4日 ロイター] - 東京株式市場で日経平均は小幅続落した。新型コロナウイルスの感染拡大が警戒された一方、引き続き決算を材料に個別銘柄が物色された。売り優勢で始まったが、中国株式市場が堅調となる中で下げ渋った。午後にトヨタ自動車の通期予想据え置きが伝わると、下押しが強まる場面もあった。好決算ながら慎重な会社側のスタンスに「市場のムードと重なる」との指摘も出ていた。

3日の米国株式市場は上昇し、S&P総合500種は終値での最高値を更新。新型コロナウイルス変異株「デルタ」感染拡大を巡る懸念はくすぶるものの、アップルやヘルスケア銘柄が上昇し、相場を押し上げた。

日本株は安寄りした後もさえない動きが継続する中、決算発表で事前予測を上回るとともに通期見通しを上方修正した銘柄が賑わい、相場を支えた。後場にトヨタの決算が発表されると、通期見通しを据え置いたことが嫌気され、売りが強まる場面もあった。

もっとも、4―6月決算の内容自体は良好とも見られている。楽天証券の窪田真之チーフ・ストラテジストは、半導体不足や東南アジアでのコロナ感染拡大、中国自動車市場の減速、資材高騰などの逆風がある中で「マイナス要因を吸収し、前々期比で増益となり、営業利益の進ちょく率は約4割と、強い決算」と、第一印象を話していた。通期での最高益更新も視野に入り、中間期以降の上方修正も見込めるという。

トヨタの見通し据え置きについては「好業績でも様子見という、足元の株式市場のムードに重なる」(国内証券)との見方も聞かれた。自動車産業は裾野が広いため、トヨタが上方修正となれば製造業全体に思惑が波及し、相場のセンチメント改善につながるとの期待感もあった。

TOPIXは0.50%安で取引を終了。東証1部の売買代金は2兆4380億9100万円だった。東証33業種では25業種が下落。下落率上位には、非鉄金属、卸売業、その他製品などが並んだ。上昇したのは鉱業や海運業、水産・農林業などだった。

好決算を発表した日本製鉄が商いを伴い上昇したほか、ダイキン工業やZホールディングスも大幅高となった。日本郵船も連日の年初来高値更新。一方、ソニーグループやソフトバンクグループなどはさえなかった。

東証1部の騰落数は、値上がりが473銘柄、値下がりが1648銘柄、変わらずが69銘柄だった。

終値 前日比 寄り付き    安値/高値  

日経平均 27584.08 -57.75 27612.90 27,488.74─27,636.34

TOPIX 1921.43 -9.71 1928.73 1,918.58─1,930.60

東証出来高(万株) 107402.00 東証売買代金(億円) 24380.91