農林水産物と食品の輸出額 5700億円超 上半期として過去最高
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北京では日本食ブームがおこっています。すでに「〇〇横丁」的な日本レストランが集積するゾーンも増え、いつ行っても中国人で溢れかえっています。
以前いった日本料理屋の獺祭のあまりの高さに思わず悲鳴を上げてしまいました。
一升瓶だと、「磨き二割三分」で2880元(約5万円)、「磨き三割九分」で1680元(約2万9千円)。
このレベルの消費を平気でする富裕層は結構多いんですよね。私も含めて日本人はあまりお金を使わないので、北京の日本料理屋さんもターゲットはすでに中国人になっています。
その中国人たちがコロナで日本に行けなくなりました。日本国内のインバウンドは厳しいですが、逆の、「食」の対中輸出には追い風が吹いていると思います。以前から、日本の水産物輸出品でダントツの金額一位を維持しているのがホタテ貝です。
農水省の統計でも、2020年のホタテ貝の輸出額は前年から3割近く減ったものの、314億円の輸出額となっていました。
こうしたこともあり、北海道の猿払村では年収数千万円を稼ぐ漁師も珍しくなく、立派なホタテ御殿がたくさん建っているのは有名な話です。日本が未だ元気で豊かだった四半世紀も昔のことですが、ニューヨークのロックフェラーセンターのレインボールームでレセプションがあった折、ビーフステーキがメインのディナーの前菜としてKOBE BEEFが出たことがありました。KOBE BEEFは旨いけどバカ高くて牛肉とは別物というのが同席した米国人の評価だったっけ・・・ 当時から日本産の果物、野菜、牛肉などの品質への評価は高かったけれど、円が強い時代で米国はおろか香港、中国、台湾の人たちがとても買える値段ではなかっとというのが実情です。今では円の価値(実質実効為替レート)が当時の半分以下に落ち、アジアの中で圧倒的に多かった一人当たりGDPもシンガポールと香港にぶっちぎりで抜かれて韓国と台湾が直ぐあとに迫り、購買力では韓国、台湾に抜かるという状況です。沿海州に住む中国の人々の多くも平均的な日本人より豊かそう。今では日本の農産物も手の出ない値段ではないでしょう。
「食品の輸出額 5700億円超 上半期として過去最高」、そして香港、中国、アメリカ、台湾の人々が日本の食品を多く買って下さるのは日本経済にとってとても良いことでなんの文句も無いけれど、そうした過去を思い出すにつけ、ちょっぴり寂しさを覚えないでもありません。 f^^;