[東京 2日 ロイター] - 三菱UFJフィナンシャルグループ(FG)は2日、2021年4-6月期の連結純利益が前年同期比108%増の3830億円だったと発表した。22年3月通期見通しは期初計画を据え置いたが、与信費用の縮小などを背景に、今後「上方修正の可能性はある」(広報)という。

通期の純利益予想は前期比10%増の8500億円。第1・四半期ですでに目標額の45%を稼ぎ出したことになるが、今回の上振れをけん引したのはモルガン・スタンレーの好決算を受けた持分法投資利益といった一時的な収益。新型コロナウイルスの感染再拡大など環境の不透明さは依然強いとして、予想を据え置いた。

第1四半期の与信関連費用は51億円と、コロナ急拡大が直撃した前年同期の1450億円を大きく下回った。経済見通しの改善などが寄与したが、緊急事態宣言の再発令などもあり、第2四半期は「Q1と同じ(ような環境)ではないだろう」(同)という。

IBESがまとめたアナリスト8人による通期連結純利益の予想平均値は8538億円。