[1日 ロイター] - ニュースサイト「ビジネス・インサイダー」によると、米金融大手ゴールドマン・サックスは、投資銀行部門の若手社員の給与を引き上げる。

入社2年目のアナリストの基本給は12万5000ドル、アソシエイトは1年目で15万ドルとなる。複数の関係筋の話として伝えた。

正式発表はされておらず、投資銀行部門の他の役職も給与が上がるのかは不明。

ゴールドマンはコメントを控えている。

複数の投資銀行は、社員の負担を減らすため、今年夏に1年目・2年目のアソシエイトの報酬を引き上げている。前例のない規模のディールメイキングが行われているため、幹部を補助するアソシエイトの報酬を引き上げた。

シティグループ、モルガン・スタンレー、UBSグループ、ドイツ銀行は、すでに入社1年目のアナリストの報酬を1万5000ドル程度引き上げ、10万ドル前後にしている。

ゴールドマンの投資銀行部門では2月、若手社員のグループが経営幹部に対し、極度の仕事量と「非現実的な締め切り」で労働時間が週100時間近くに達し、1日5時間しか睡眠時間が取れないと訴えていた。

このグループは1年目の社員13人で構成。うち半数は、条件が改善されなければ、夏までに退社する可能性が高いと主張していた。

同社のデービッド・ソロモン最高経営責任者(CEO)は、仕事を補助するため、アソシエイトの採用拡大に取り組んでいるとし、金曜日の午後9時から日曜日の午前9時まで勤務を原則禁止する「土曜日ルール」を導入する方針を示した。