[ロンドン 1日 ロイター] - 英紙サンデー・タイムズによると、米プライベート・エクイティ(PE)会社クレイトン・ドゥビリエ&ライス(CD&R)は、英スーパー4位のモリソンズに新たな買収案を示す構え。買収合戦が激化するのは必至だ。

モリソンズは6月にCD&Rが提示した55億2000万ポンド(76億8000万ドル)の買収案を拒否しており、今月、ソフトバンクグループ傘下の投資ファンド、フォートレス・インベストメント・​グループ率いる企業連合による63億ポンドの買収案に合意した。

サンデー・タイムズによると、CD&Rは対抗案を示すために株式および借り入れによる資金調達の準備を整えてきたとみられる。数日内に対抗案を出す可能性があるという。

同紙によると、CD&Rはモリソンズ買収に成功した場合、傘下のモーター・フューエル・グループが運営するガソリンスタンドにモリソンズのコンビニを開設する考えだという。

モリソンズ株の1.08%を保有する英資産運用大手M&Gは先週、フォートレス率いる連合の買収案はモリソンズの真の価値を反映していないと批判。

モリソンズの筆頭株主の英シルチェスターもまた、同買収案を支持するつもりはないとしており、同じくモリソンズ株主の英シュローダーズはどのように投票するかについて検討を続けているとしている。

モリソンズは8月16日にフォートレス連合の買収案について株主投票を実施する予定。