2021/8/6

【ジャパネットたかた】「カリスマ」でない僕は、会社をこう率いる

NewsPicks編集部 記者
「ジャパネットたかた」と聞いて多くの人が最初に思い浮かべるのは、特徴的な高い声で商品を紹介する、創業者の髙田明氏だろう。
1986年、長崎県佐世保市で株式会社たかたを立ち上げた明氏は、カメラ販売から始めて1代でテレビショッピングの会社へと大きく成長させた。
トップが交代したのは、2015年。長男の高田旭人氏が社長に就任した。
しかし、創業者から引き継ぐ2代目は、先代と比較されることも多く、のしかかる重圧も大きい。旭人氏も就任直後に、大きな壁に直面した。
旭人氏の手腕を不安視する記事が出たり、「明社長が辞めたらあの会社はだめ」という心ない言葉を投げかけたりする人もいた。
「自分は、カリスマ性のある父のようにはなれない」
若い頃からそう自覚していたという旭人社長は、どのようにして自らのスタイルを確立していったのか。
交代後の業績は好調で、2020年度は過去最高の2405億円を記録している。
カリスマを継ぐ2代目の葛藤や、父と衝突する中で学んだこと、「任せるのが苦手」だという父から引き継いだ経緯まで、率直に語ってもらった。
INDEX
  • 「創業者の息子」というレッテル
  • 息子を飛ばして父に「報告」
  • 食い違う、創業者と二代目
  • 父を「全否定」しない
  • 「任せるのが苦手」なカリスマ
  • 静かなるリーダーシップ