2021/8/4

【学び】星野佳路は、任せることで「次」を育てる

NewsPicks編集部 記者
孫正義も、柳井正も、永守重信も、会社を右肩上がりで成長させ続けてきたものの、次世代にトップを任せきれずにいる。
日本を代表するカリスマ経営者が苦戦しているのが、後継者探しだ。
なぜカリスマたちは、事業承継でつまずくのか──。この問いを研究し続けてきた、経営者がいる。星野リゾートの星野佳路代表だ。
「継ぐ側は優秀でなければいけない。素直でなければいけない。経営もできなければいけない。まだ経験もないのに、そんなことを要求される」
事業承継を成功させる上で最も重要なのは、継ぐ側ではなく「譲る側のノウハウ」だと星野代表は言い切る。
星野代表は、大塚家具の大塚久美子社長や元カルビーの松本晃氏などさまざまな経営者・学者との対談を重ねて独自のノウハウを蓄積し、ファミリービジネスに関する著書もある。
脱カリスマ経営の研究者として、処方箋を聞いた。
INDEX
  • 「次のカリスマ」は探さない
  • カリスマにしか、できないこと
  • カリスマの「責任範囲」
  • 社長復帰は「ルール違反」
  • 「学ぶ時間」をつくってあげる
  • 創業家が与える「安心感」
  • 課題の本質は「カリスマ側」