「レジ袋有料化」のウラで…政府から“狙い撃ち”されたメーカーが「深刻な事態」に陥っていた…!
コメント
選択しているユーザー
注目のコメント
文句言いたくなる気持ちはわからんでもないですが、規制の強化はいずれにせよ避けられない方向性ですから、対応が遅れるほど不利になります。
レジ袋が最初に規制対象になったのは、消費者にわかりやすいから、という理由もありますが、もともとレジ袋有料化をやってる自治体・企業が全国に多数あり、全国統一で規制するハードルも低かったということもあります。そんな背景を踏まえると、いまさら「狙い撃ち」でもないかと。
「狙い撃ちしやがって」ではなく、むしろ今積極的に対応すれば先行者利益を獲得できる、くらいに捉えてほしいところです。もちろん簡単ではないでしょうが。
なお、「レジ袋はプラごみ全体で5%に過ぎない」という数字が一人歩きしてますが、これは確かな数字とは言えないかと。レジ袋は流出したあと劣化して砕けますが、破片化したものは「レジ袋」としてカウントされていません。一度ゴミ拾いしてもらえればわかりますが、実際の海洋ゴミは破片化したり破損しているものが大多数です。
よって、実際の数字はもう少し増える可能性があります。前から言ってるが…
レジ袋は日本全国にあるポリエチレン袋の整袋屋さんが作ってる。大体300社くらいあると言われている。中にはパパママでやってるような小さいメーカーもある。
非常に小さい数千枚ロットから作るのを請け負うようなところも沢山ある。
業界自体が統廃合があまり進んでないというところはある。コンビニ大手やスーパー大手は東南アジアで作られたものをコンテナで買い上げてるので、この話には当てはまらないだろう。記事に出てくる中川さんの件はおそらく地元のスーパーや商店の話である。
レジ袋はポリエチレンをインフレーション法という方法で溶融させ、吹き上げて筒状になったフィルム(原反)を巻き上げ、筒状の原反をその後に整袋加工(シールとダイカット)するこで完成する。原反を自社でも作れるところもあれば、大手から原反は買ってくるところもある。製造装置がそんなに高くないので中小企業が多い。
この業界構造はなかなか潰れない。原油高、ナフサ高でもなんとかやっていけてるところも多い。
なぜならレジ袋の需要は根強いからだろうし、小ロットでは大手が引き受けないからだろう。しかし、いつまでもその業界構造が維持されるとも思えない。
(他記事から抜粋)
日本ポリオレフィンフィルム工業組合によると、レジ袋の材質はほとんどが高密度ポリエチレン(HDPE)で、国内需要は年間約20万トン(約300億枚)と推測している。現在は国産品が1~2割程度で、残りは中国やベトナムからの輸入品が多くを占める。富士経済の調査(2019年9月発表)によると、19年の国内レジ袋市場は約1098億円(見込み)で、23年には794億円に縮小すると予測している。 商社などによると、レジ袋の卸値は1枚当たり(Mサイズ)が輸入品で1.5円、同バイオマス素材を25%配合したものは2円程度が相場のようだ。国産品は輸入品の3~4割高としている。「プラごみの排出量に占めるレジ袋の割合は5%」だとしても、やれることはすべてやっていくべきなので狙い撃ちと言うわけではないと思うが、こうやっていっきに変革するタイミングでは、それにより影響を受ける企業たちには事業転換に向けた一定準備期間の補填なりも合わせて設計できるといいですね