この連載について
ビジネスや働き方が多様化し、正解がない時代に、自分を信じて一心に仕事をする人たちがいる。そこにあるのは独自の「哲学」だ。仕事人のヒストリーをたどり、道標となった哲学を浮き彫りにしていく。
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空調・冷凍機、化学、油機、特機製品の製造販売を行う。空調分野で世界的に高いシェアを占め、空調と冷媒ガスを合わせ持つ。米国・欧州を中心に海外展開も。
時価総額
6.04 兆円
業績
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いかに人を大事にするか。従業員、ひいては周囲を大事にできない人がお客様も大事にできるだろうかと考えてしまう。
全ての人に対して、よく観察し、適切な対応を心がけることが大切。対応できなかったとしても、対応しようと試みることが大事なのかと思う。
また、記事にある
『メンバーシップ型とジョブ型、どちらが優れているかという「単純な二項対立で問いを立てたところで、本質的な問題解決はできない」ということを言いたいのです。
凡庸な問いからは、凡庸な答えしか生まれないともいえます。』
これも、どうしても世の中は、AかBかどちらがよい?という風潮が強く、AかBかという問いからは、AまたはBしか得られず、AもBも含めた解決さらにはCというよりよい解決があるかもしれないものを見つけられないだろう。
しかも、コテコテの日本的経営によって世界のトップに立つ(笑)
そんなダイキンを2019年末に特集したところ、筆者の想定を超える反響をいただきました。
ただし、その時、「飛躍の理由を深掘りてきていない」とった反省もありました。例えば、カリスマ経営者がたまたま現れたという個別の事情に過ぎないのか、それとも他社にもあまねく共通する「汎用性」や「再現性」があるのか。
そこで、ダイキン・井上会長に再登場していただきました。今回の取材に先立ち、川村群太郎元副社長にもヒアリングにご協力いただきました。
川村さんは、課長・島耕作ならぬ、課長・井上礼之を知る数少ない人です。(当時の「井上課長」はまだ30歳そこそこ。年上の係長と仕事をしていたとか)
さらに井上会長の著書「人の力を通じて世界へ」、「人を知り、人を動かす」も大いに参照しつつ、シゴテツとして井上さんのダイキンイズムを語っていただきました。
そこそこのアイデアをイノベーションと喧伝する会社もありますが、ダイキンには本物の凄み感じます。
なんでもかんでも「日本式経営」とひとくくりにして批判するのはおかしい。
ダイキンの方を存じ上げていますが、ダイキンと(私が勤務していた)トヨタとでも経営思想や働き方は大きく異なります。
「メンバーシップ型=古い、悪い、ジョブ型=新しい、良い」などというのは思考停止の典型です。市場視点、顧客視点で、どのように仕事を進めれば一番良いのかを考えるべきです。
「人が基軸」のダイキンはそれを真剣に考えている会社の一つですね。
人が基軸の家族的雰囲気を残し、チャレンジ精神を尊びつつ「失敗しても許す」ダイキンの経営思想は米国型の企業とは違った魅力に溢れています。
米国企業は経営者と従業員の給与が「230対1」ですが、そんな会社はやはりおかしいと思う。(米国もかつては20対1ぐらいでしたから)
海外比率は80%とトヨタ自動車以上。それも他の企業がやられっぱなしの中韓の企業に打ち勝っての結果です。
米国型イノベーション信者の学生さんも、一度は会社訪問してみる価値がある会社ですし、ダイキンは変わった人も「家族」として受け入れる会社だと思います。
『ただし、当時のダイキンの海外売上高比率は1~2割程度しかありませんでした。』とあるが、現在は75%以上が海外。買収を含めたグローバル化を進められた。
一方で、人を基盤とした経営をずっとされている。下記は2019年のダイキンの特集だが、是非併せてみてほしい。特に連載1回目と、2回目がオススメ。
特集:https://newspicks.com/user/9685
1回目:https://newspicks.com/news/4446061
2回目:https://newspicks.com/news/4437041
人を基軸にした経営という観点では、「日本流合宿」も興味深い。京セラのコンパ文化に近い部分もあると思う。飲みニケーションは日本的なモノという印象もあるが、適切なコンテキストの設定や各国の多様性へのリスペクトがあれば、グローバルにも通用する部分もあると思っている(社風次第でもあるが、それはどこの企業・業界においても同様)。
食欲は、三欲のなかで特定の関係性がなくても共有できる唯一のもの。そこの非言語コミュニケーションというか、本能への働きかけは、人と人との関係性で少なくない影響があると個人的には思っている。
https://newspicks.com/news/2702772
ネクストステージとして、世界的にも気候変動も重要なテーマとなってくるなか、空調というビッグデータをはたしてどう調理してビジネスで利用するつもりなのかなーってとっても注目してます。
本当にそうですね。今までの延長線上に未来はないと痛感します。今までの常識は最早常識ではありえない。事実を自分の目で確認し、自分で考える。何が正しいのか。その正解も明日は正解でないかもしれない。そういう時代だと認識すべきです。今までの常識をひたすら守るムラ社会は、壊さなくてはなりません。しかし、ムラに住んでいる人は自分たちはバイアスに冒されているとは気付いていません。自己否定できない人に変革を求めても無理でしょう。鏡に映る自分の姿を直視しましょう。
今から10年以上前、「人を基軸とする経営」という題だったような社内資料を見せていただいたことがあります。その時の感動を忘れません。
・戦略よりチームワーク
・ジョブ型論調への異議
このあたりも非常に興味深い。連載が楽しみです。
組織がうまく走れないと思いますが
「背負いすぎずに少し先の未来を描く」抽象度と具体のバランスをとり、実現に向かえる描き方をしているのがとても大切だと気付かされます。
>このように経験したことがないことばかり。そこで、私が意識したことといえば、「そんなに先の未来を見なくてもいい。半歩、一歩でも先を読む」。そのような心構えで、大きな経営判断を重ねてきたような気がします。