デルタ株の感染力、水ぼうそう並み CDC「戦いに変化」と警鐘
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注目のコメント
解釈のための補足として書きます。
【組織】
アメリカ疾病対策センター(CDC)
→アメリカの感染症対策における最重要期間。基本の国立感染症研究所に近いが、人員・研究規模が桁違いであり、ここが出す指標は世界で参考にされる
アメリカ食品衛生局(FDA)
→薬品に関して言えば安全性の審査を行う
【承認制度】
緊急使用承認
→FDAにおいて、世界的感染症などにおいて他の手段が有用でなく、緊急に伝播をとめる必要があるなどの時に、正式承認より短期的・少ない資料でも使用を認める制度。今回のワクチンはこちらで認可されているが、「パンデミックの間のみ使用可能」という制約があるため、今後定期接種などが必要な場合は正式承認を再度得る必要がある。
【CDCの方針】
→5月にワクチン接種済の場合はマスクも外して良い(細かいことは除き)としたが、今回デルタ株の感染力や重症化率を見て方針を撤回、ワクチン接種済みでもマスク着用を推奨。
【マサチューセッツのデータ】
単一データなのでこれのみで判断するのは拙速ですが、屋外イベントに参加し感染した人のうち3/4がワクチン接種済、ただし入院率は低く抑えられたとの報告です。集団の規模やワクチン接種率が正確でないと正しい判断は難しいですが、マスク着用不要を解除する一つの根拠となっています。
【天然痘】
→人類史上、ワクチンで撲滅できた唯一の感染症。中世では強い感染力と致死率で都市単位で大きな被害を出した。これより感染力が強い、となると歴史を知るものとしては恐ろしさを感じます。デルタ株の感染力は1人の患者が5人から9.5人程度に感染させる可能性があるとのこと。マスクなど何もつけてない、ノーガードの場合ということだと思うので、マスクをつける、家族以外と会食しない、出歩かない、などでともかく感染を防ぐしかない。