[30日 ロイター] - 米ミシガン大学が30日に発表した7月の消費者信頼感指数(確報値)は81.2と、6月の確報値の85.5から低下し、今年2月以来5カ月ぶりの低水準となった。消費者は物価上昇を懸念事項として挙げた。

7月の速報値である80.8からは上方改定された。ロイターがまとめたエコノミスト予想は80.8だった。

ミシガン大学の調査部門ディレクター、リチャード・カーティン氏は「ほとんどの消費者が依然としてインフレは一時的と考えているが、そう遠くない将来にインフレの嵐が吹き荒れる可能性が高いことを示す証拠が増えている」と指摘。「消費者の財政状況の改善により、物価上昇に対する消費者の抵抗感は大きく低下している」と述べた。

現況指数は84.5と速報値に一致し、2020年8月以来の低水準となった。6月は88.6だった。

期待指数は79.0。速報値の78.4から上方改定されたものの、6月の83.5からは低下した。

期待インフレ率は1年先が4.7%と6月の4.2%から上昇し、08年8月以来の高水準となった。5年先は2.8%と変わらずだった。