[29日 ロイター] - ニューヨーク証券取引所(NYSE)の親会社インターコンチネンタル・エクスチェンジ(ICE)が29日発表した第2・四半期決算は、住宅ローン関連のシステム・ソリューション事業が好調で、利益が2倍以上に増えた。

住宅ローン・システム・ソリューション事業の売上高は3億4000万ドルで前年同期の6倍。住宅市場が活況で、同事業を手掛けるエリー・メイを110億ドルで買収した効果が続く。

ジャクソン社長は、アナリストとの電話会議で、住宅ローン組成、関連データの提供・分析などのサービスの定額課金収入が増加していると説明した。

会社帰属純利益は12億5000万ドル、1株2.22ドル。前年同期は5億2300万ドル、1株0.95ドルだった。

調整後1株利益は1.16ドルで、リフィニティブのIBESデータによるコンセンサス予想と一致した。

ICEは4月に暗号資産(仮想通貨)取引所のコインベース株式を12億ドル超で売却した。

ICEは、エリー・メイ買収後の負債を軽減するため、欧州最大の証券清算機関ユーロクリアの株式売却も模索していると説明した。

取引関連費用を除外した総売上高は22%増の17億1000万ドルだった。