全固体電池に欠かせない材料のブレークスルー 開発最前線を解説
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固体電解質は材料は材料でも素材固有のイオン伝導度のみならず、正負極界面を如何に形成するかの、固体中をどのようにイオンが伝わるかのメカニズムの「固体イオニクス」も重要です。
出光興産の固体電解質は、酸化物では無く硫化物を採用していますが、その理由は以下に抜粋したように、イオン伝導度をある程度犠牲にしても固体イオニクスを重視しているから。
>硫化物系は電解質内をリチウムイオンが素早く動くことに加え、柔らかいため正・負極材との間のすき間を埋めやすいことが強み。
>特に正・負極と電解質の間が途切れずにイオンがよく通る境界面(界面)を作ることは、同電池の成功のカギを握る。
最近の米国や中国?の半固体電池と言われているものは、こうした界面形成の問題に対処するためにスラリー状にして塗工してたりします。恐らく塗るだけでは無いはずで、界面の伝導率を向上させるために各社ノウハウがあるものを思います。
また酸化物系を採用している例では、NTKの非焼結型全固体電池が有り、ispaceの計画に採用されていたりします。