[東京 28日 ロイター] - 競泳女子1500メートル自由形で金メダルを獲得したケイティ・レデッキー(米国)は28日、人生には勝利よりも大切なものがあると強調し、東京でのパフォーマンスには満足していると述べた。

これまで15もの世界タイトルを獲得してきたレデッキーだが、金メダル以外の成績は失敗や失望を意味するという考えは的外れだと指摘。「誰にも同情してほしくないし、金メダル以外は残念だと思ってほしくない。それよりも、人生に本当に苦労している人々のことを心配してもらいたい」と話す。

2016年リオデジャネイロ五輪で4種目の金メダルを獲得したレデッキーは、連覇を狙った女子200メートル自由形ではまさかの5位に終わった。

レデッキーは記録更新への決意は天恵であると同時に呪いでもあるとして、「過去の実績が自分へのプレッシャーとなる。常にベストを尽くし、今まで以上の結果を出そうと努力している」とコメント。「自分を追い込み、文字どおりレースごとに私はベストタイムで泳げると自分に言い聞かせていた。それはとてもタフなことだ」と話した。

まだ2種目へ出場予定のレデッキーは、金メダルが持つ力について「子供たちが入院している病院を訪ねた時、負傷した兵士に会った時、金メダルを見せると彼らの顔はパッと明るくなる」として、「誰かを笑顔にできるというのは、私にとって何よりも意味のあること。私は金メダルが本当に欲しいし、そのチャンスをまた得たい」と話した。