ファイザー有効率8割に低下か 2回目接種の4カ月後以降
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同僚研究者によるチェック(査読=ピア・レビュー)を受けていない段階での報告ではありますが、ファイザー社製ワクチン接種者について、米独など6カ国で4万人以上を対象に実施した追跡調査に基づくものですので、現段階の発表でも信頼性の高いものだろうと思います。
これまでも使用実績に基づいた専門家の見解として、2回接種での抗体は少なくとも6カ月間は持続するものの、その後徐々に減少し、1年以上だと厳しいのではないかと言われはじめていました。結果を踏まえて、新型コロナウイルスワクチンの3回目(以降)の接種の必要性を検討されていますが、インフルエンザワクチンの抗体の持続期間が5カ月程度であることにより毎年接種する必要があることは知られていますので、今後、コロナウイルス・ワクチンも同様の接種方法が推奨されていくことになるかもしれません。
有効率が8割に低下することについては、従来株への抗体価の低下によるものか、その間の変異株への抗体価の低下によるものか、複合要因かは記事からは明らかではありません。今後示唆されるものと思います。
同ワクチンは、米国での緊急使用許可は数万人の臨床試験に基づくものですが、長期成績が不足していることにより正式認可を受けられていません。状況が明らかになると正式認可につながりますので、今回のファイザー社からの発表は、そのためのデータ整備のなかで得られたものだと推測します。まじでか。するとこれから毎年1日か2日は熱で寝込まなきゃいけないのか。それがニューノーマルの一部と思って受け入れなくては、ですね。
デルタの猛威で急浮上している3回目のワクチンの接種アメリカで大きな議論になっていますね。有効性、コスト面や製薬会社へのメリットが大きいという批判的な見方もあり、まずは2回摂取の摂取率を上げるというのが大きな目標になっていますね。バイデン政権としては大人の接種目標を達成することが優先であることは間違いないですよね。