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アストラゼネカのワクチンのデルタへの有効性に関しては、COVID発症予防効果を67%と報告した研究があります。

ファイザーやモデルナのmRNAワクチンの数字と単純比較はできませんが、見劣りしてしまう数字ではあります。ただ、重症化予防効果や命を守る効果は十分確保されている可能性が高く、未接種の状態と比較すればはるかに安全だと思います。

他を入手できない環境であれば、アストラゼネカのワクチン接種をいち早く受けていただくことが推奨されます。これから銃で打たれそうな危険性があるという時に、防弾チョッキなしで立ち向かうのか、少し劣る可能性があるとしても入手可能な防弾チョッキを着ておくかの違いです。

ここでは、少し動きづらくなるなどといった防弾チョッキを着ることのマイナス面や品質の多少の違いは、いざ撃たれてしまった時の事の重大さを考えればほとんど無視できると思います。

引用文献:https://www.nejm.org/doi/10.1056/NEJMoa2108891?url_ver=Z39.88-2003&rfr_id=ori:rid:crossref.org&rfr_dat=cr_pub%20%200pubmed
アストラゼネカ社製ワクチンについて、認可されながら、接種に使用されていなかったのは、現在使用されている他のワクチンが使えるのであればそちらを優先したほうが良いという判断でした。予備ワクチンとしての備蓄目的通り、市中での緊急接種の必要性が増してくれば、使用を急ぐ判断がなされるのは当然のことだろうと思います。

接種年齢が40歳以上との指定は英国での使用基準に倣っています。英国での根拠は、極めて稀に起こる血栓症の副反応に対するリスクと感染防止のベネフィットを計算に入れたもので、他のワクチンの供給も十分なためです。

2021年5月上旬現在で、英国において、同社製ワクチン接種後に血栓が発生した確率は、40代では約10万人に1人とごくわずかですが、30代では6万人に1人にやや上昇。また、血栓による死亡率は40代では100万人に2人ですが、30代では100万人に4人に増えています。また、若年層では新型コロナウイルスに感染して重症化するリスクが低く、英国の事情として、すでに若年層でもワクチン接種者が増え、感染率自体が低下していることによります。

英医薬品・医療製品規制庁(MHRA)によると、アストラゼネカ社製のワクチンについて、「(接種の回数が増えて得られたデータを踏まえると)年配の人々では有益性がリスクを大きく上回るが、若い人々の間ではバランスが微妙」であり、「ワクチンの使用を検討する際には、データを考慮する必要がある」としています。

日本でも、このようなデータは、希望接種を検討してもらう際には判断材料として提供されなければならないでしょう。総じると、アストラゼネカ社製を含め、ワクチンの接種は強く推奨されていることであり、感染抑止に有効であることは証明されています。

参考記事
英、40歳未満に別ワクチン アストラゼネカ製の副反応考慮(アジア経済ニュース 2021年5月10日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/cf6861c147d138ee4e870ba439411bfe25d2709f
よく知られているように、アストラゼネカ製のワクチンはごくごく稀に血栓症を引き起こすことがあります。
その仕組みはある程度わかってきています。
ワクチンが血小板のPF4というタンパク質に対する自己抗体を産生して自己凝集を誘発し、血栓症の原因となります。これは脳静脈で比較的起こりやすく、結果として、ごく稀ではありますが中枢神経系血栓症が起こります。

Journal of Autoimmunity誌によると、ワクチン接種により中枢神経系血栓症を引き起こす割合は、

ChAdOx1 nCoV-19 (Oxford–AstraZeneca): 169人/34,000,000人 (1/201,183, 0.00050%)
BNT162b2 (Pfizer–BioNTech): 35人/54,000,000人 (1/1,542,857, 0.00006%)

です。

Dotan A, Shoenfeld Y. Perspectives on vaccine induced thrombotic thrombocytopenia. J Autoimmun. 2021 Jul;121:102663. doi: 10.1016/j.jaut.2021.102663
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/34020254/

リスクとベネフィットを理解した上で多くの人がワクチンの接種を受け、深刻なコロナウイルス感染症から守られ、一刻も早く日常が戻ることを願います。



追記

より正確には、
「ワクチンが血小板のPF4というタンパク質に対する自己抗体を産生して自己凝集を誘発し、」

「ワクチン接種により血小板のPF4というタンパク質に対する自己抗体が産生されて血小板の凝集が誘発され、」
mRNAワクチンがすごすぎるだけで、アストラ製も十分効果のある優れたワクチンですし、感染力が強いとされるデルタ株が拡がっている状況であれば、これもひとつの有効な解だと思います。

アストラ製の特にデルタ株への効果については、別の記事ですが、「5月にイギリスで行われた分析では、デルタ株に対して、ファイザーまたはアストラゼネカのワクチンを1回接種した場合の効果は、わずか33%だった。しかし、2回接種すると、ファイザーでは88%、アストラゼネカでは60%の有効性が得られた。また、デルタ株への感染による入院を防ぐ効果は、ファイザーのワクチン2回接種で96%、アストラゼネカ2回接種で92%だった。」と紹介されています。(https://www.businessinsider.jp/post-238411
私のいるフィリピンではアストロゼネカ製のワクチンもたくさん使われています。副反応は強めですが人気があります。
しかし、選べないので私は中国のシノバックでした。
日本のようにファイザーやモデルナだけの国が羨ましいです。
世界ではまだまだワクチンが足りていないので、アストロゼネカ製だから嫌とか贅沢を言って欲しくないです。
良いですね!日本での感染者急増が言われていますが、ワクチンのおかげで亡くなる方は非常に少なくなり、感染増加から2週間ぐらいで増えるというパターンも避けられている様子。ワクチン万歳!なんでもいいから、とにかくワクチンを増やしてほしいです。
本来なら、血栓になる副反応がほぼ無い60歳以上の高齢者にアストラゼネカワクチンを打つべきだったはず。

足元の感染拡大は、政府の高齢者対策偏重の副反応だと思います。
マスクを外して騒いでいるのは、高齢者と若者の両極端。
このまま行けば来年には「第10波」とかになってそうですね...

戦略的に考え行動できるコンサル的職能の人が、政府かそのすぐそばに一人でも入らないとマズいと思います。

ニューヨーク市は去年、事態収集のため、戦略コンサルのマッキンゼーと契約を結び、定量分析から戦略立案のサポートまで実施していました。

その頃ちょうど、元マッキンゼーの方々と働いていたので、聞いてみると、マッキンゼーの中でも医療系・薬剤系出身者の方が集中投下され、官民全力で頭を使い解消に向けて動いていました。

日本も少しでも良いので、外の動きを見て見習って欲しい。
アストラ製を使わなければならなくなったということは、ファイザーやモデルナのワクチン確保が当初から不十分だったということです。

ワクチン確保の段階で失敗していたことを率直に認め、アストラ製の危険性が極めて少ないことをきちんと説明するのが政府の役割でしょう。
選べるならmRNAワクチンを選びたいとは思うので、供給の都合上の悩ましい判断なのだとは察っしますが、重症化を防ぐことで、医療崩壊のリスクを減らすという視点では有効な考え方なのでしょう。