イスラエル発「電池不要のIoTセンサー」が220億円を調達
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Wiliotはv5.1でかなり新しいコア仕様の製品です。周囲の電磁波からエネルギー吸収して無給電で利用なんてすごい。Bluetooth機能を搭載した製品は、まだ出てきたばかりみたいなので今後が楽しみです。
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経済産業省「コンビニ電子タグ1000億枚宣言」により、2025年までにコンビニ大手5社は取扱商品に対してRFIDを取り付ける方向となった。そのためにはRFIDの技術発展が必要不可欠であり、1枚辺りの単価を現状の10円台から1円まで低減させる必要がある。その為、各製造メーカーは技術開発を競っており、最近では東レが塗布型RFIDを開発したため、一気に単価が下がりそうである。
そんな中でWiliot社のプリンタブルコンピュータは、Bluetoothタグ技術により暗号化情報の送受信に加え、センシング・温度・動作なども検知することができ、情報をデバイスで受け取ることができる。RFIDと比較するとできることが大幅に増加している。
よって、単価は未定ではあるが1円未満まで圧縮されれば、「1000億枚宣言」などは桁外れであろう。数百兆のタグが世界のありとあらゆるものに付けられ、Iotの完成と言える状態になるだろう。素晴らしい技術なので今後ウォッチしていきたい企業の一つである。
<Wiliot社について>
・2017年創業でイスラエルに本社を置く
・カリフォルニア州、ドイツ、ウクライナ、オーストラリア、台湾などにも拠点あり
・周囲の電波を電力に変換しエネルギーを得る、電池不要な「プリンタブルなコンピュータ」を製造
・プリンタブルコンピュータはパッケージ印刷が可能であり、あらゆる物に貼ることができる
・サイズは切手大ほど
・具体的にはワクチンの容器や食品のパッケージ、小売店で売買される全てのもの
・2021年には200万個以上のセンサータグを出荷する予定
・RFIDを手掛けるサトーホールディングスと組み日本での事業展開
<その他>
・本分野の世界市場は数千万ドル規模のスタートアップ企業が10社のみ
・市場調査会社IDC 半導体部門グループバイスプレジデントMario Morale氏の発言
“すべての製品やモノに電池不要の無線トラッカーを付けて、デマンドチェーンのリアルタイムな在庫管理ができるようになれば、物流チップ産業は最終的に何兆個もの単位で計測されることになるでしょう”