[東京 27日 ロイター] - トヨタ自動車は27日、国内完成車工場2拠点の3つの生産ラインで8月に稼働を一時停止すると発表した。ベトナムでの新型コロナウイルス感染拡大の影響により、部品供給が遅れるため。約5000台の生産に影響が及ぶ見込み。

田原工場(愛知県田原市)第3ラインを8月3日─6日まで計4日間、子会社であるトヨタ車体の吉原工場(愛知県豊田市)第1・第2ラインを同月5日─6日の計2日間停止する。田原工場第3ラインでは高級ブランド「レクサス」のモデル、吉原工場ではスポーツ多目的車(SUV)「ランドクルーザー」などを生産している。

ベトナムでは、コロナの感染拡大によりロックダウン(都市封鎖)が実施され、人々の行動が制限されている。

ベトナムでの感染拡大による影響を巡っては、トヨタは7月22日にも子会社であるトヨタ車体の富士松工場(愛知県刈谷市)第2ラインの稼働を5日間停止すると発表したばかり。今回の田原・吉原の各工場の生産ライン停止と合わせると影響台数は約8000台となる。