[東京 27日 ロイター] - 東京五輪の開会式で最終聖火ランナーを務めた大坂なおみは27日、女子テニスのシングルス3回戦でマルケタ・ボンドロウソバ(チェコ)にストレート負けした。大坂は試合後、「負けたことはもちろん悲しいが、初めてのオリンピックの経験に満足している」と語った。

セットカウントは0─2。世界ランク2位の大坂は同42位の相手に5回のサービスブレークを献上。自身は1回のブレークにとどまったほか、エースは1本止まりだった。

第1セットではいきなり4ゲームを連取され、1─6で落とした。第2セットではゲームカウント4─5で迎えた第10ゲーム、2度のマッチポイントをしのいだものの、サービスをブレークされて敗れた。

大坂が大会に出場するのは、うつに悩まされてきたことを告白し、今年5月に全仏オープン2回戦を棄権すると表明して以来。

大坂は有明テニスの森で行われたこの日の試合後、「今日のプレーには満足している。そして休みを取ったことも。長い休みを取り、うまくできるようになった」とコメント。「私の態度が特にいいものだったとは思わないが、重圧にどう対処していいか分からなかった」と語った。

大坂を破ったボンドロウソバは、「私のキャリアの中で最も大きな勝利のひとつ」と話した。「ナオミは素晴らしい選手で、グランドスラム(四大大会)で何度も優勝しているので、厳しい試合になることは分かっていた。第1セットは素晴らしいプレーができたが、第2セットは厳しかった」と振り返った。

*大坂のコメントなどを追加して再送します。