【現地レポ】「ニッチ」をビジネスに変えるアリババの奇祭
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「ニッチ一点突破」×「10倍市場」は私自身も2014年頃
から注目していますが、最近それを再認識した体験を1つ
漢服と同様(或いは日常シーンではそれ以上に)日本の
JK(女子高生)ファッションを街角で目にする見る機会
が増えており、一部VC界隈でも注目を浴びています
・1st Tier VCから調達した漢服チェーンが、実は中身は
JKファッション中心だったというケースも
とは言え、私の大学講座(日本企業文化論)の教え子の
女子40〜50人の中でも、JKファッションをしそうなのは
2〜3人程度(≒5%)
「日本と親和性の高い層で5%程度なので、中国全体では
1%もいるかどうかの超ニッチ市場では?」と中国VCの方
に少し食ってかかってみたところ、
「中国で1%もターゲット出来るなんて立派なことだ」
との反応、改めてハッとさせられました・・・
ちなみに、足元でベンチャー案件でも、各領域でマスから
ニッチへの流れを感じます
・EV/自動運転 × 鉱山車、化粧品 × 男性向けコスメ、
小売チェーン × 火鍋材料、飲料 × 果実酒、
食品 × スパイシースティック・・・
・マス案件のwindowは既に過ぎてしまったため、
渦巻く投資マネーが各サブテーマに殺到している印象
注目のコメント
すごいお金をぶっこんで、まったく金にならなさそうなものを展示している?! それが中国EC大手アリババグループが毎年開催している「奇祭」が「タオバオ・メーカー・カーニバル」です。
ネコ用ルームランナー、火鍋味のロウソク、脱出ゲーム、ガンプラなど会場に詰め込まれたニッチなアイテムは面白いのですが、「なんでこんな大金をぶっこんでまで、アリババはこんなイベントをやるんだろう?」という疑問がついつい浮かんでしまいます。
なぜアリババが「奇祭」を開催するのか? そこにはZ世代の文化をいち早く発見し、スケールさせようという狙いが潜んでいました。
現地を取材した、ライターの林毅に話を聞きました。私の授業では中国トレンド報告をしてもらい、現在若者の間で流行っているものを紹介してもらっています。
今年も、オンライン教育やブラインドボックス(※)など色々出たのですが、その中の一つに記事にもある「漢服」がありました。
とはいえ、記事中の写真のように、漢服を着て歩いている人は見かけませんし、報告してくれた学生も、卒業式や花見などのイベントで着るだけで、さすがに普段は着ないと言っていました。そりゃそうだ(笑)
※ “キャッシュレス国家”中国で、増える自販機、減るATM
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00109/00032/