[ロンドン 26日 ロイター] - ドイツ銀行が26日に公表した月次投資家調査で、新型コロナウイルスの新たな変異株が金融市場にとって最大の懸念となっていることが分かった。2番目はインフレ、3番目は経済成長への懸念となった。

新型コロナを巡っては変異株デルタへの感染が世界的に急拡大しており、市場では世界経済の回復を巡る懸念が高まっている。

ドイツ銀は7月21─23日に世界の市場関係者約550人を対象に調査を実施。新たな変異株の出現について、最大リスクと見なされた前回4月の調査時点よりも懸念を強めていると回答した人が60%を上回った。

インフレに関しては過半数が一時的な上昇とみており、5月と6月の調査と同様の結果となった。

欧州のインフレ率については、51%の人が今後5年間に平均1─2%で推移し、目標を上回ることはないとの見方を示した。